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君の隣に

君の隣に

君の隣に

作家
本多孝好
出版社
講談社
発売日
2015-06-11
ISBN
9784062195324
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君の隣に / 感想・レビュー

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紫 綺

デリヘルが舞台のお仕事小説かと思っていた。ところがドッコイ、連作短編のストーリーは刻々と深刻になっていき、恋愛、ミステリー、ハードボイルドetc.etc.様々な様相を見せながら、意外な展開へ。ググッと惹き付けられる。

2015/12/27

さき@merry

皆、心の奥に「寂しさ」を抱えている。重心を探しながら歩く姿は危うげで、大切な人の、そのバランスが崩れて倒れないように、その隣で支えたいと願う。タイトルに込められた意味の美しさに気付き、はっとした。早瀬の行動は異常ともとれるが、支えることすら許されなかった苦しみはそれほどのものだったのだろう。ラストは爽やかで温かく、本当に魔法が解けたような感覚になった。大切な人に寄り添える幸せに、気付かせてくれる作品。

2016/07/24

hisato

【図書館本】時系列が分からないまま、そして人の呼び名がちょこちょこ変わるので各章での話の流れが分からず、振り回されたまま読み切りました。最後で進藤家の事情が分かって、今までの話が頭の中でカチッと納まった感じです。そういう意味で読後感はすっきりでした。 たぶん、ちゃんと整理して書かれていたら、ここまですっきりした感じにはならなかったのかな。 話としては社会の陰の部分が多いので、ステキな話とは言いにくいです。最後はキレイにまとめられていますが、読む人を選ぶかもしれません。早瀬さんとか翼のその後が気になるなぁ。

2016/12/03

nabe

読みやすいし面白いと言えなくもないが、結末にはあまり共感出来ない話だった。好きな人には悪いが俺には響かなかった。愛と優しさを謳っているが、その実、彼女は孤独で孤高で、周りの人に対しても救いがないんじゃないかと訝しんでしまう。それで翼は本当にハッピーなのかい?ってね。それに俊の人物像も曖昧な感じだったし、もう少し掘り下げてくれないと、何故女神のように心酔したのか全然分からないし感動のしようもない。連作部のデリ嬢とかもただ通り過ぎて行くだけ、いや、大概の人物の傍を通過するだけの物語だったかなぁという印象。

2015/07/17

くろにゃんこ

このタイトルと表紙にどんな話なのかなぁと読み始めたらデリヘルの話でビックリ!客だったり働く側だったりの連作短編でこれを読み続けるべきか迷っていると、連続失踪事件が出てきてさまざまな人の視点で話が二転三転しながら思いもしなかった方向へ。あぁ、それでこのタイトル(^^ゞ読了感はしんみり・・・

2015/10/14

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