ジョン・マン 5 立志編
ジョン・マン 5 立志編 / 感想・レビュー
あすなろ
17歳は最早子供ではない。既にシリーズ第5作か。ジョンマンのそんな心の台詞に対しそう思った。少年が学び、更に人生を学び始めた。バディ、即ち相棒が大事だとするところに、まだ若さを感じるが、こうして少年は大人になって行くのだ。字の大きさや空白の大きさは相変わらずだが、明快な文章と相まって一瞬で読了してしまう。うーん、いつも感じるが、本シリーズは小学校高学年くらいが読む伝記小説のフィーリング。惹かれて読んでしまって、更に続きを楽しみにしているのだから、よしとしよう。
2015/07/24
それいゆ
この立志編を読むのはとても退屈でした。中だるみ感がいっぱいで、面白さも半減です。ジョン・マンには陸は似合いません。やはり万次郎は捕鯨船に乗って鯨を追いかけなければ!次は順風編ですが、いつになったら帰国できるのか?待ち遠しいです。
2015/07/06
ゆみねこ
航海術を学ぶため名門バートレットアカデミーに入学したジョン・マン。ホイットフィールド船長が新たな捕鯨船で船出をした後に、偏屈だが腕の良い樽職人の元に住みこんで働き始めるまでの物語。この巻ではやや話の展開が遅め、早く大海原で活躍するジョン・マンの話が読みたいですね。次はいつ頃になるのでしょうか?楽しみに待ちたいです。
2015/07/21
ぶんこ
続編を読めるまでが長いので、殆ど忘れていました。 遂にアカデミーに入学しますが、直ぐに夏休みとなり、また船長が船出し、ジョンは住み込みで樽職人を目指します。 波乱万丈の場面はなく、淡々と進み・・・物足りない。 これで続編まで、またどのくらい待つのでしょうか? 西洋諸国が捕鯨反対を叫んでいますが、この本を読むと、彼等が長年行ってきた、鯨の油だけが目的の乱獲と、骨から内臓まで、何も無駄にしない日本の捕鯨とは、鯨への感謝、尊敬の念の違いを感じます。
2015/07/30
B-Beat
◎シリーズ5作目。当初周辺の人物の細かなプロフィールが思い出せなかったが、段々とペースアップ、一気に読むことができた。捕鯨船航海士の養成学校に入校する主人公。その学校でのジャパンからきた生徒としての立ち振る舞い方。下宿して通学することになり、その下宿先で、いわば丁稚奉公で何らかの技術をも身につけようとする姿勢。決して感情の起伏とか情景が鮮やかに描かれているわけではなく、淡々とした事実の列挙のような描写といえないこともないけれど、歴然とした史実という重みというものが静かに迫ってくるかのような、そんな読後感。
2015/12/03
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