風の如く 久坂玄瑞篇
風の如く 久坂玄瑞篇 / 感想・レビュー
優希
安政の大獄から蛤御門の変までが描かれています。松陰先生の処刑後、師を失った松下村塾の塾生たちは松陰先生の遺志を継ぐことを誓うのが熱いですね。尊王から倒幕へとその思想が変わるのは極端に思えますが、国の行く末をしっかりと見据えていたのには違いありません。久坂玄瑞を中心に激動の時代がより激しくなってきました。松陰先生同様、久坂さんも志半ばで散っていきます。その最期は辛いものでしたが、高杉晋作へと自分の遺志を伝えようとしたのは、高杉さんも国のことを考えていたからでしょう。まだ物語は続きそうです。
2015/08/13
ケンケン
(421冊目)架空の人物・平九郎から見た長州藩・幕末の激動の時流を辿るシリーズ、今回も大変読みやすくて一気に読めました(^^)龍馬・蔵六など知ってる重要人物らが登場してきたとともに、激流の度合いが増してきて続編・高杉晋作篇も読むしかないな! 相変わらず、平九郎の人物像が魅力的である♪
2015/08/15
ゆずこまめ
時代の流れが激流と言っていいくらい激しくて、その中で若者達がどんどん死んでいくのが切ない。かなり中途半端なところで終わるので、次も読まないといけません。
2015/09/27
toshi
登場人物が多くて、しかも個々の説明も殆どない。史実に基づいた話だろうから、歴史好きな人なら説明なんかなくても知ってる事なのかもしれないけれど、私には全く知らなかったり、かろうじて名前だけ聞いたことがあったりする程度だったりで、フィクションとして読んでいたのでもう少し説明して欲しかった。それでも終盤にかけて、緊張感が高まってくると俄然面白くなってくる。しかし、最終章になると歴史上の出来事で知ってる人にはわざわざ説明の必要がないのかもしれないけれど、私には説明不足でついていけなくなる。この終わり方は続編がある
2015/07/04
Falgorou
松蔭編からの続き。架空の人物・平九郎からみた激動の幕末、長州藩を舞台にした歴史小説で松蔭死後から禁門の変まで。久坂編なんだけれど前半は村田蔵六(後の大村益次郎)、中盤は高杉晋作の出番が多く、後半になるまで印象が薄い。けれども禁門の変直前辺りからの玄瑞の苦悩や覚悟の描写はさすがで、自害して果てるシーンは感極まって泣きそうになった。私は幕府贔屓なので倒幕思想へと傾いていく経緯に同情はできないけれど、それでも当時の彼らの日本を守りたいという純粋な気持ちには敬服する。次巻も楽しみ♪
2015/10/05
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