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蜘蛛と蝶

蜘蛛と蝶

蜘蛛と蝶

作家
大石圭
出版社
講談社
発売日
2015-08-20
ISBN
9784062196819
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蜘蛛と蝶 / 感想・レビュー

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starbro

大石圭、初読です。タイトル(「花と蛇」のノリに近い)から官能小説なのかなぁと思って読み始めましたが、違っていました。シンプルなストーリーですが、一言で表現すると「ジェットコースター官能青春ミステリ」という感じです。読後感も悪くありません。「恋は盲目」、「女性(母)は強し」というのが本作からの教訓です。大石圭の他の作品も機会をみつけて読んで見たいと思います。【読メエロ部】

2015/12/19

巨峰

何とかハッピーエンドに辿り着いたと思ってたけど、このふたりこの後が大変という他の方の感想を読んでそうだよなと思ってしまった。30歳を超えた歯科衛生士の女性と、兄とために結婚詐欺をおこなおうとする若い男。ほんとの恋に落ちたが故の悲劇。別の出会いならよかったのに。大石圭さんの今作は、抑えながら丁寧に書いているので、陳腐な題材ながら最後まで読めた。

2019/06/30

きさらぎ

年下の男と付き合うことの罪悪感のようなものが女にはある。それがいい男なら周囲からは妬まれ、騙されているのではと疑われる。33歳恋愛経験の浅い瑠璃子など詐欺師にかかればひとたまりもない。傍からみれば「自分には他の女にはない魅力があると思い込み、貯蓄のほとんどを巻き上げられ、自分を騙し続けている男に何度も体を許し、その男の子供まで妊娠したバカな女」と映るのだろうが、途中で男が本当に女を愛し、女が男の誠意を信じようとしたら、こうなるんだろうなぁ。本当の愛も偽物の愛も永遠ではなく、変わるものなのかもしれない。

2018/10/08

MINA

「人生には、そのいたるところに落とし穴が空いている。誰が、いつ、その穴に落ちたとしても不思議ではない。」一歩引いて客観的に言えば愚かで馬鹿過ぎるし、もう本当目も当てられない始末で結末。なのに読み進めるにつれ航平・瑠璃子の気持ちがすごく伝わってきて、あたかも私自身が誰かを騙し不幸に陥れ出口の無い地獄へ己と共に引きずり落とす錯覚を持って苦しくなったくらい。凄いな、作者こんな壮大な純愛書くんだ。官能&ホラーサスペンスが売りなのかと。現実でも結婚詐欺等苦渋の思いで他人を騙してる人結構いるのかも…?とか思ったり。

2016/03/03

たぬきごんべい

オールドミス(死語?)と悪になりきれない結婚詐欺師のありきたりな物語。シチュエーションはありきたりで展開も読めるのにグイグイ引込まれる。「このバカ」と思いイライラしながらも最後までさらっと読める。★3.5

2017/11/28

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