掟上今日子の挑戦状
掟上今日子の挑戦状 / 感想・レビュー
starbro
忘却探偵(掟上今日子)シリーズ3冊目です。今回は比較的真っ当なミステリ短編集です。個人的なオススメは「掟上今日子の暗号表」です。シリーズの全貌が明らかになり(5部作)、10月からはTVドラマもスタートし、今日子さんの秋になりそうな気配です。ところでドラマは原作の世界観を忠実に再現してくれるでしょうか?新垣結衣(掟上今日子)のイメージ⇒http://www.ntv.co.jp/okitegami/images/comment_photo01.png
2015/09/16
へくとぱすかる
3巻目は、もはや隠館さんも親切さんも登場しない。中編3作。どれも論理は見事だが、他のミステリも含めて、これまで読んだことがない独特の感触があり、掟上さんの推理は、かなり特別な角度からのもの。第3章の暗号の捉え方は、メタ暗号論とでも言うべきで、今までになかった視点。2作は2巻以前の作品。ということは、……ここまでの作品発表のいきさつを推理できそうだ?
2019/12/13
ちはや@灯れ松明の火
公私混同は宜しくないけど凶悪犯罪を前に協力体制を採るのは吝かではない。彼らは公務員、彼女は私立探偵、犯罪者にとっての天敵の双璧、敵の敵なら多分味方。スイマー浴室感電死、第一発見者特有の不自然なアリバイ。ブティック常連客の試着室撲殺、カーテンと監視カメラが作る密室。社長による共同経営者撲殺、ダイイングメッセージが示す暗証番号。現場に残された古典的挑戦状を彼女が解き明かすのに必要なのは利益供与ならぬ必要経費、明日になれば忘れ去られる縁でも、今日だけは。古今東西鬼警部と名探偵がタッグを組んで悪が栄えた例なし。
2016/05/12
まりも
忘却探偵が謎をスパッと解決する物語の三冊目。今日子さんが三つの殺人事件を解決する話。今回は1巻と同じスタイルに戻ったので前回よりもサクサク読み進める事が出来ました。また、語り手も短編ごとに変わるので今日子さんの見方も語り部ごとの違いが出ていて良かったです。今日子さんのお金に対する姿勢がよりアグレッシブになっていたのは笑いました。まるで守銭奴のようだ。謎の題材自体はありきたりでしたが、作者さんらしい工夫がされていたのでミステリーとしても楽しめたし良かったです。次巻も期待してます。
2016/01/14
ひめありす@灯れ松明の火
何度だって恋をする。目にすれば恋に落ちる。それは何て幸福で、何て残酷な事だろう。だから私を落として見ろと、今日子さんは挑戦状を叩き付ける。三人の刑事と三つの事件。貴方が私を忘れても、私は貴方を忘れない。どんな衣装より眩い白銀の髪。宝石よりも輝く猫の瞳、どんなドレスより白い水着よりその叡智がお似合いで。どんなデートより刺激的な殺人事件に向かいましょう。そうして僕を恋に落とす。でも、恋ははじまることもおわることもないまま忘れ去られていく。涙よりビンタより雄弁な失恋の記憶。痛む財布と領収証一つを初恋の代価として
2016/05/25
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