Killers(下)
Killers(下) / 感想・レビュー
ミカママ
【祝・100冊♪ みんなで堂場瞬一祭り!】とにかくもう、むちゃくちゃカッコいい!ブライトイエロー(上)とショッキングピンク(下)のタイトル、渋谷の喧騒を表した表紙。真犯人が殺されたシーンから物語が始まるのだけど…。三代にわたる殺人者たちって、そういうことだった?!道義的にどうかと思うけど、実は私は長野の肩を持っていたので、このハリウッド的なラストは非常に印象的。渋谷は私にとっても思い入れの強い街だけれど、渋谷を知らない読者にも、この街の暴力的な魅力が伝わってくる作品だと思います。ぜひ読んでみてください。
2015/12/13
starbro
2月の1冊目は1月から持ち越しのKillers下です。上下巻870P一気読みしました。快調に飛ばしたのですが、最期は少し尻すぼみ感があります。最終の舞台が千葉となっていますが、渋谷に拘るなら終始一貫して渋谷で良かったような気がします。やっぱり下巻では義手を使用していましたネ。
2016/02/01
あすなろ
50年も姿を隠し続け、何件も殺人を犯して遊泳し続ける。しかし、そんな天才も後継者には裏切られ。果ては、血にしがみつく。血から追い続けた若い女性刑事と共に読者は、彼の成れの果てを追う。ストーリー展開面白い。堂場氏100冊目作品として、新たな趣向ある作品で魅力的ではある。但し敢えて述べれば、時折描写される独特の食べ物の描写とか、重めな本作の間に挟まれる洒脱・軽妙な描写は必要だったのか?都合良き展開ももう少し押さえられていたら、昇華ある記念碑的作品になったのではと要らぬお節介浮かぶ。もっと重厚でも良いのでは?
2016/05/09
いつでも母さん
50年は長いよ・・頭のいい人の考える事は私には分からない。保が親に施された事はあ然でその心情は理解したいのだが、神とか後継者とか「それ、おかしいよ!」何度も言って遣りたかった。渋谷のスクランブル交差点は上からの眺めが良いよね。変化する街・渋谷、隠れるには持って来いなんだね・・結局、保の最期は誰も確認してはないのだ。とにかく幾重にも絡んだ糸を飽きさせる事無くほぐし、結んだ堂場さんに拍手を!保の甥・怜治君、「決して、『血』ではない。環境なのだ」と私が断言しよう。でも、下巻はちょっと長く感じながらの読了だった。
2015/11/11
修一朗
外国小説に出てきそうなサイコパスとは一線を画した「選民思想」に囚われた殺人者,と言うとかっこよすぎで要は渋谷連続おやじ狩りだ。共感はできないものの50年間逃げおおせたストーリーが面白くて一気読了。読み易くてボリュームが気になることはなかったけど警察のチョンボや偶然うまくいっちゃった的な展開が多くて長野保が軽く感じてしまった。削った重厚な文章の方がいいね。堂場瞬一版「冷血」と称するにはいささか粗っぽかったな。次は警察視点の作品を読んでみます♪
2016/06/10
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