カイコの紡ぐ嘘(上) 私立探偵コーモラン・ストライク
カイコの紡ぐ嘘(上) 私立探偵コーモラン・ストライク / 感想・レビュー
ケイ
一作目のネタばらしが冒頭にあるので、シリーズ最初の「カッコーの呼び声」から読むのがおすすめ。カッコーでもそうだったが、謎を何重にもしているところがこの作家のテクニックか。とにかく、あのローリングなのだから、ハリーポッターを読んで育った10代半ばから後半の世代が外国ミステリに足を踏み入れるきっかけになるシリーズかも。問題作を書いた作家自身も、彼の周りの作家や編集者たちも、彼の家族も、みんなあやしくて一気に上巻終了。下巻に突入。
2016/02/25
Rin
[借本]前作に比べると読みやすくなったような気がする。それでも、なかなか進まない展開は同じ。地道な捜査と事件以外での揺れ動く心。ストライクにはちょっぴりイライラさせられつつ、早く自分の心にけりがつけられるといいなと思ってしまう。脚を痛める描写と今回の事件の描写、それらが痛々しくまた凄惨で。今回は事件の顛末はもちろんだけれども、それ以外にもロビンとストライクやマシューの関係。事件関係者が抱えているものも気になるところ。登場人物はやっぱり多いので、忘れないうちに下巻を借してもらって読みたいと思います。
2017/09/30
Rosemary*
私立探偵、コーモラン・ストライクシリーズ第二弾。小説家の夫が行方不明と言うことで奥様から捜査を依頼される。捜査を進めていくと思わぬ展開に…。さらに小説の内容も要注意。関わる人びとも一癖ありそうで。とても読み易く、コーモランとロビンの心の声も又楽しい。ロンドンの町並み、有名なチェシャーチーズなどもでてきてニマニマ。下巻へ〜!
2015/12/24
Panzer Leader
今回は出版業界を舞台にした陰惨な殺人事件を捜査するストライク達。相変わらず地味な聞き込みで捜査を行うが、足を使うだけにコーモランにとっては苦行でその描写も痛々しい。探偵になりたくて仕方がないロビンが嬉々として現場に同行するが、コーモランにはその心情が分かっていない。この二人のやり取りを読むだけでジメッとした作風には一種の清涼剤となる。容疑者たちはみんな怪しくて誰が犯人だか予想もできない。さあ早く下巻を読まなくっちゃ。
2016/08/08
yoshimi
『ハリーポッター』シリーズで有名なJ.K.ローリングの別名義作品『コーモラン』シリーズ第2弾。前作品と変わらない地味な聞き込みとコーモランの膝の痛み。イギリスの厳しい冬の描写と相俟って、暗くジメジメした印象が深くなる。出てくる人物みなが怪しげで変わっていて、この先の展開が全くよめない。期待しつつ下巻へ。
2016/04/11
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