カイコの紡ぐ嘘(下)私立探偵コーモラン・ストライク
カイコの紡ぐ嘘(下)私立探偵コーモラン・ストライク / 感想・レビュー
ケイ
娘の名前からして、あれっ?と思ったけど、これはウルフへのオマージュが入ってるのかしら。オーランドーの名前って、イギリスでは三四郎位のインパクトがあるのかなあ…。犯人はもしかしたら?と予想はついても、動機や犯行の過程が凄まじい。もっとゆっくり読み飛ばさないように読みなさいよ!と自分をなだめながらのスピード読書になってしまった。ハリーポッターの最初の頃もこうだったなあ。 今日は、完全に寝不足です。
2016/02/26
Rin
[借本]ストライクとロビンそれぞれが自分で解決しなくちゃいけない問題を抱えていて、もどかしさも感じた一冊。それでも何とか折り合いをつけようと、悩みながらも前に進む二人を応援したくなる。今回はストライクの弟のアルや友人ポールが、いい味を出していてこれからの活躍に期待したくなる。事件は私にとっては予想していなかった犯人で。関わる人たちの抱える歪みや欲、鬱屈に人間の複雑さが恐ろしくもあった。それらを地道に整理していくなかで、ロビンの特技にはびっくり。二人がこれからどんな事件を解決していくのか気になります。
2017/10/16
Rosemary*
猟奇的殺人の犯人の動機はなんなのか?描写はかなりグロテスクであるが今の時代の様々な問題なども絡ませてなかなか奥が深く読み応えありました。季節感もピッタリ、コーモランとロビンのコンビがこれからどうなって行くのか、それぞれの私生活も興味津々。次作も早く読みたいな。
2015/12/27
Panzer Leader
この本推理小説として評価したら点数は低くなる。犯人を確定した経緯があまりにも唐突すぎるから。でもコーモランを突き動かす無罪の人を救いたいと思う熱い情熱・ロビンとの絶妙なやり取り・犯人を追いつめていく過程で一挙に読ませる。出版業界や小説家をえらく醜く描いていて恨みでもあるのかと勘ぐってしまう。ロビンとの関係はどう発展するのか、昔の恋人を果して吹っ切れるのか、コーモランの如才ない弟はまた絡んでくるのか、次作以降も楽しみ。
2016/08/10
hideo
やっと下巻読み終わりました。登場人物の多さ。人によって、呼び方が変わり、誰のことを指すのかわからなくなる複雑さ。物語の中心となる物語「ボンビックス・モリ」の不可解さ。それらを補って余りある、魅力的であり個性的な登場人物、特に主人公ストライクと秘書ロビンの掛け合いは、今後の展開も含め楽しみになります。ミステリーというより、ハリーポッター同様、現代のロンドン・デンマークストリートを中心に、謎解きと物語を楽しめる読者なら、お奨めです。特に後半の展開は圧倒ですね。
2016/02/25
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