KZ’Deep File 青い真珠は知っている
KZ’Deep File 青い真珠は知っている / 感想・レビュー
えみ
真珠の青さと海の抱えた秘密と激しい虚構に身を置く人の悔恨…そして何より中学生達の恐ろしいくらい純粋な好奇心。時がたっても完全に消すことのできなかった犯罪の残渣を見つけることができるのは、彼らしかいなかった。伊勢志摩の海洋研究所を訪れた動植物に詳しい小塚・数学が得意な上杉・運動が得意な若武。探偵チームKZとして活動している三人は大人への憧れと罪とも言える無謀さを身に纏い、かつて一人の女性が消え、彼女が持っていたという青い真珠も消失したという話を聞いたことで、双方の行方を探すミッションに乗り出す。眩しい青春!
2023/01/13
yoshimi
まだラノベという言葉が無かった頃の、コバルト以来、久しぶりに藤本さんの作品を読んでみた。少年たちの成長を軸にしたライトミステリ。キラキラと輝く言葉たちに『あー。こういう感じだったなー』と懐かしく思う。少しずつ追いかけてみようかな。たまにはこういうのもいいです。
2018/01/05
杏子
青い鳥文庫版が人気で、リクエストも上がってきたが、まずはYA向けのこちらを手に取った。最初は読みづらくて、やはり前提を知らないからではと思った。中盤以降、話が動き出してからはましになったが、何だろう?この違和感は。中学生が主人公にしては大人びているように思えたが、謎解きものとしてはどうか?彼らの推理して、調べた通りに事が運んで、すんなり解決しているのはあんまりのような?和彦視点で動いているせいで、他の視点からの出来事は省略されるからか、臨場感に欠ける気がする。とりあえずシリーズのファンは読むだろう。
2016/07/20
きらら@SR道東民
第二の故郷(の近く)である伊勢志摩が舞台であることに惹かれ、シリーズ物とは知らずに読了。少年たち(中学生)の友情と憧憬に、終始母親目線で読んでいました。まったく男の子って子供、でも可愛い、そんな彼らも悩みもがきながら生きているんだなって。ストーリーは名探偵コナン君とその仲間の中学生版が、事件の謎に挑むという感じでした。
2016/02/11
☆よいこ
コバルト文庫以来の藤本ひとみでした。夏休み、それぞれ悩みを抱えた少年3人が自然豊かな島で、30年前の事件と向き合う。かっこ悪いほどもがく少年たちが「理想の男」を目指す。文章ひとつひとつが格好いい。さすが! コバルト時代に相当ハマったよな(シャルル!)と思いながら読んだので、感慨ひとしおでした。
2017/05/10
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