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ロスト

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作家
呉勝浩
出版社
講談社
発売日
2015-12-09
ISBN
9784062198554
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ロスト / 感想・レビュー

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🐾Yoko Omoto🐾

呉作品初読み。芸能プロ所属タレントの誘拐事件を中心に据え、過去の大罪の呪縛から逃れられぬ男の「贖罪と罪からの赦し」が描かれた佳作。被害者に関わる登場人物たちの、群像劇とも言える様相を呈しながら、一捻りある真相や伏線回収などミステリ部分でも読ませる作品だった。3人の主要刑事含め、メインを張れるほどにキャラの立った登場人物が多いのも好印象。やや無理矢理な設定が見受けられはするものの、エンタメ的展開に重いテーマが巧く盛り込まれている。他人の人生を不幸へと舵取りする罪は、当事者たちの心から永遠に消えることはない。

2016/09/03

starbro

江戸川乱歩賞受賞後第一作、期待して読みました。受賞作に続いて2冊目です。アイデア、プロットは良い気がするのですが、何かが足りないと思います。誰が主人公なのか、タイトルの意味も不明です。2作だけで評価するのは時期尚早なので、次回作まで評価は保留します。

2016/01/04

風眠

目まぐるしく変わる語り手。変わるごとに真相の一端が明かされる、のかと思いきや、え?そこで次にバトンタッチ?え?何に気づいたの?何を言おうとしたの?何なの気になるー!という感じで、次こそは真相が?あ、まだ?次こそは・・・!って、先が気になり読んでしまう。コールセンターにかかってきた犯行電話、誘拐された村瀬梓というアイドルの卵、身代金は100億円、輸送役は100人の警察官、犯人の名はピュワイト。繰り返しが多く冗長ではあったが、この「焦らし」のテクニックに翻弄され、真相を知るまでは!と読むのをやめられなかった。

2016/02/03

itoko♪

ある日 コールセーターにかかってきた一本の電話。無断欠勤のアルバイト女性を誘拐し、その身代金の運搬の指示、それはまるでゲーム開始の合図だった。前作『道徳の時間』同様に、初盤の掴みはバッチリ。誘拐犯を追う警察、芸能事務所社長、コールセンターの社員…様々な視点から辿り着いた犯人像とは…。全てが始まるに至った経緯よりも、登場人物それぞれの人間ドラマが深かった。真実が全て明かされることが、必ずしも最善ではないこともある。次作が楽しみな作家さんが、また一人増え嬉しい。

2016/02/17

taiko

コールセンターで働いていたタレントが誘拐された。犯人の要求する身代金は総額1億円、警察関係者100人を動員して運ぶことが指示された。思いの外時間がかかりましたが、面白かったです。犯人は誰か、何故梓は誘拐されたのか?謎に少しずつ近づく感じに、ハラハラさせられ、途中で止めるのが辛かったです。たくさんの時間の取れるときに読みたかったと少し後悔。著者の本、他も追いかけてみたいです。

2016/03/10

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