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掟上今日子の退職願

掟上今日子の退職願

掟上今日子の退職願

作家
西尾維新
VOFAN
出版社
講談社
発売日
2015-12-17
ISBN
9784062199063
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掟上今日子の退職願 / 感想・レビュー

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starbro

ドラマも終了し、本作のタイトルからも、忘却探偵シリーズは第5弾で終了かと思って読み始めたのですが、掟上今日子の謎は全く解決せず、単なる連作短編集でした。ドラマの新垣結衣のイメージで嘖々読み進みます。事件の設定や真相は西尾維新らしく、女性の警部が増殖しているのも面白かったですが、そろそろ完結でも良いのではないでしょうか?とりあえず第6弾は確定していますが、何時まで続くのでしょうか?書こうと思えば、永遠に続けられるので、著者のあとがきが気になります。

2016/01/28

へくとぱすかる

5巻目。4人の女性警部の依頼で謎を解く4編。前回も思ったが、チェスタートンのような、またカーのような発想が見事。第一話は某有名ミステリを連想させて、思わずため息も。ちょっとした発想の転換。文章にすれば微妙に助詞が変わるだけなのだが、それが様相をまるで異にしてしまうことが、おそろしく効果をあげている。プロ野球のピッチャーがマウンドで墜落死? という第三話の謎が、最もブラウン神父ものに近そう。

2019/12/19

ハッシー

相変わらずの読みやすさ・テンポの良さ・示唆に富む人間考察〇

2017/05/09

ちはや@灯れ松明の火

女の敵は女だなんて偏見だし警察と私立探偵がコンビ組むのもケースバイケース。彼女たちはキャリア組警部、彼女は探偵事務所所長、同世代同性と男性社会内じゃ少数派の同類項で括られても全然同じ立場じゃない。憧れと距離感が入り混じるバラバラ死体、自己投影に届かない飛び降り死体、期待と失望が翻る絞殺死体、仕事へ向き合う姿勢を問う水死体。現場に残された不可解な変死体発生の原因を探る女子バディのディスカッション、今日一番近くにいても明日にはテンプレ通りの退職願よりも呆気なく終わる絆。だけどそれまでは、女は女の最強の味方。

2016/07/15

きさらぎ

今回は4人の女警部と今日子さんの事件簿。女同士、憧れや多少のやっかみも含めて今日子さんを迎える警部たちに対し今日子さんの方は全く事件にしか興味が向いていない無垢な状態。雑念を持たないことが最速解決の秘訣なのかもしれない。最期をどう迎えるかでそれまで築き上げてきた輝かしい人生までもが失われてしまうことがある。第二話「飛び降り死体」は死してなおその名誉を守ろうとする遺された者たちの犯罪ともいえない優しい行為だ。遺される側は死者の名誉を守り、逝く側は遺される者から幸せだったと思ってもらえるような最期を迎えたい。

2016/07/29

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