光陰の刃
光陰の刃 / 感想・レビュー
ゆみねこ
長かった。。ようやく読了。井上日召という戦前のテロリストと、三井財閥を作った團琢磨。日本を良くするという目的は一緒なのに交わることのなかった二人の人生。やはりテロは駄目、暴力では問題の解決は出来ない。法華経に傾倒した日召であるけれども、教えが悪いのではなく、彼自身の解釈が人を殺すということに向かっていったと思う。こんな人物が戦後20年以上も生きていたことに驚いた。
2016/03/15
山田太郎
近代史がよくわかんないので、多分十分楽しめなかったのではないかと思いますが、最後まで楽しく読んだけど、はじめの面白さが最後まで持たなかった気がする。一人一殺の人がこの人なのかと思った。昔は、国を売るもの皆殺しとかいうポスターをよく見たなと。
2016/04/04
のぶ
幕末から昭和の初期にわたる、時代のある人物の史実に基づいた物語。ある人物は三井財閥を築いた團琢磨と血盟団の旗手井上日召。大牟田の三井三池炭鉱を舞台の中心として近代日本の発展と暗部を描いた作品。三井財閥の名前や石炭産業の歴史はある程度知っていたが、血盟団事件等初めて知る部分も多く、一つのノンフィクションノベルとしても興味深く読める本だった。とても男臭い話だ。登場人物に女性はほとんど出てこない。この著者は「地の底のヤマ」で石炭産業の世界を読んだ際楽しんたが、今回も期待を裏切らなかった。
2016/02/16
マムみかん(*感想記入少なめです*)
「一人一殺」「一殺多生」で知られる、昭和初期の暗殺テロリズム〈血盟団事件〉。 『満州国演義』(船戸与一)等この時代を扱った作品では必ず描写されているし、史実としては知っていました。 でも、殺す側・井上日召と殺される側・團琢磨…それぞれの人生に光を当て、その先にある運命の交錯点へ読者を導く手法は面白く、スリリングに楽しめました。 どちらも魅力的な人物になっているので、動かすことのできない結末がより一層哀しいですね。 時代が違えば…と、詮無いことを考えちゃいます☆
2016/03/10
すずきさん
近代日本の礎を築いた団琢磨の生涯を描いた重厚な物語。琢磨と対比して描かれた日召。この2人が力を合わせていたら日本はどう変わっていたのか見たかった。
2016/03/05
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