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301号室の聖者

301号室の聖者

301号室の聖者

作家
織守きょうや
出版社
講談社
発売日
2016-03-23
ISBN
9784062199506
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301号室の聖者 / 感想・レビュー

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🐾Yoko Omoto🐾

※辛口注意※織守作品初読み。延命治療を施すことの是非、その選択に苦悩する家族の姿など、誰の身にも降りかかるかも知れない身近な問題を扱ったテーマそのものは良かった。が、重いテーマの割に軽い語り口にまず違和感。病院と患者の理想的な関係性や、患者の家族の思いに言及する主人公の考えが妙に説明じみており、繰り返される堂々巡りの心情もクドく冗長。自分は事件関係者それぞれの立場を理解したいのだとばかりに、わかった風な思いを巡らせる主人公のヒューマニズムや正義感が、安っぽい出来すぎの上っ面にしか見えてこないのは→(続)

2016/09/19

みかん🍊

シリーズ2作目とは知らずに読んだが違和感はなかった、301号室での医療過誤訴訟のため病院へ通う若手弁護士木村はそこで出会った患者の家族と話すうちに分かってきた現状、延命治療の問題、自分なら延命治療はして欲しくはないが家族がその立場になった時治療を止める事が出来るのか、少しでも長く機械の力で生きながらえる事が果たして本人と家族の為にいい事なのか、正義とは何か答えの出ない問題です。

2016/07/29

itoko♪

『黒野葉月は~』に続く、新米弁護士木村シリーズ第2弾。病院の顧問弁護士として看護看過訴訟を任された、木村。果たして看護看過はあったのか…入院患者やその家族の気持ちに寄り添おうとする、木村の優しさが伝わってくる。家族の介護についても深く考えさせられた。家族の為にどうしてあげるべきか…自分で出せなかった、下せなかった決断の行方が苦しく、切ない。人の生死と法律の関わりが、苦く心に残った。前作よりも、こちらの作品の方が深みがあって良かった。木村には、どうぞこのままの素朴さで弁護士を続けてほしいと思う。

2016/05/03

Nyah

新米弁護士の木村は、事務所の顧問先・笹川総合病院の、医療過誤訴訟を巡る損害賠償請求事件を担当する。木村が調査中、亡くなった患者がいた301で立て続けに、他患者の急死、不自然な医療事故が起きる。/ 食事介助中の窒息事故は過失を問われるのか、人工呼吸器が外れたのは、事故か故意か。延命を選択したあとの後悔。生命と遺産。終末期医療のグレーな部分。忙しい中、何度も病院に出向き、家族説明に同席して説明し家族の意向を知る。木村は良い弁護士になるよ😌。早川由紀乃は15歳であの口調‥老成してますね。職場の友達に紹介しよ

2023/02/11

真理そら

シリーズ2作目。新米弁護士木村は事務所が契約している病院の301号室で起きた誤嚥死の患者の家族からの訴訟を担当することになり、病院関係者の話を聞くために病院を訪問する。その後さらに301号室では2人の患者が事故のような形で死亡する。延命治療をするか否かは家族にとってどちらの選択も悔いを残すだろう、というような方向で話は進んで行く。病院を訪問するうちに入院中の女子中学生と親しくなり彼女が退院するまで見舞いながら病院内の情報も得る。死と遺産相続について考えさせられる作品だった。

2022/12/10

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