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涙香迷宮

涙香迷宮

涙香迷宮

作家
竹本健治
出版社
講談社
発売日
2016-03-10
ISBN
9784062199544
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涙香迷宮 / 感想・レビュー

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遥かなる想い

2017年このミス 国内第1位。 暗号ミステリーとでも呼ぶべきなのか.. むしろ著者の涙香への想いのようなものが 全編を包む.. 棋士 牧場智久の人物造形がよく、その恋人 類子の視点がうまく読者を誘導してくれる。 それにしても この世界 ミステリー研究会の ようで、好きな人にはたまらない要素満載 なのだろう、そんな気がする本だった。

2016/12/17

starbro

『このミス2017』国内編1位や各種ミステリランキングにエントリーされてから予約したので、ようやく読めました。竹本健治、初読です。黒岩涙香へのオマージュ的作品で、暗号、囲碁、連珠を絡めたかなりマニアックな内容です。ある意味では凄いミステリですが、一般的なミステリファンにはウケないのでは・・・それにしても殺人の動機が弱過ぎます。

2017/03/22

紅はこべ

牧場智久ものは本作が初読。嵐の山荘もの。ただクローズドサークルにありがちな連続殺人には発展しないので、そういう緊迫感はない。動機がひどかったな。謎解きというよりパズル的要素が強い。小説というより、詩集を読んでいる気になった。本作のいろはって、本当に涙香の作なの?竹本さんの作なら、竹本さんこそルネッサンス的天才!最後に謎を残したままでミステリを終わらせるなんて、ずるい、ムカつく、反則!著作ガイドでウロボロスシリーズを推理文豪ストレイドッグスと呼んでいるのに笑った。

2016/12/02

サム・ミイラ

いわゆる嵐の山荘物と云われる設定に綾辻行人的な館の要素と暗号を組み合わせた本格ミステリ。日本版ダ・ヴィンチ・コード?と意気込んで読んだが殺人事件自体は在り来たりで、むしろいろは歌に纏わる暗号解読と明治の傑物黒岩涙香への想いを綿々と綴る学術書のような内容にとても疲れた。さらには囲碁にも聯珠にも門外漢な私は話についていくにも一苦労、最後までよく読みきれたものだ。だが読んで良かった事がある。涙香の数々の偉業を知った事。文化の巨人黒岩涙香が生まれた同郷の高知県人として誇りにせねばと思う。とりあえず皆に教える(笑)

2017/02/08

ナイスネイチャ

図書館本。初読み作家さん。黒岩涙香の仕掛けた謎解きと殺人事件。いろは歌の下りは創作?にしては凄く作り込んでました。ただちょっとマニアック過ぎて、理解出来ず。連珠は結局何?詰め将棋みたいに自分も挑戦したのにちょっとガッカリ。

2017/05/20

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