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彼女がエスパーだったころ

彼女がエスパーだったころ

彼女がエスパーだったころ

作家
宮内悠介
出版社
講談社
発売日
2016-04-20
ISBN
9784062199643
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彼女がエスパーだったころ / 感想・レビュー

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starbro

宮内悠介は、新作中心に読んでいる作家です。本作はSFと言うよりも、多ジャンルにまたがった幻想小説集という感じです。著者の博識ぶりを感じます。オススメは生物学、宗教的な解釈が興味深い「百匹目の猿」です。Raphael Vicenziの装画はサイバーパンクっぽくCOOLでした!

2016/06/26

ケンイチミズバ

世論はカワイイというだけでバッシングのトーンを低める。あの小保方さんを思い出した。「スタップ細胞はあります。」だれが試みても論文どおりにならなかったのは、もしかすると超能力、彼女にしかスタップ細胞は作り出せないのでは。彼女こそエスパーなのではないか。可愛いから許すと私も思ったし。道具を使う猿はいるが、火を使いしかも火を崇拝し伝道してまわるって、暖をとるとか調理をするとかではない。放火はたまたまの出来事で猿に犯意はない。マジメに考察するし、学術論文みたいだし、爆笑してよいのかいや笑うしかない。新しい個性だ。

2018/04/27

ダイ@2019.11.2~一時休止

ちょっぴりミステリーっぽいSF短編集。エスパーが出てくる表題作や沸点がよかった。

2016/05/08

榊原 香織

面白かった。 SF短編連作 特に、最初の、猿が火をおこすことを覚えた話、おもしろーい。 宗教に対する考察とかね、結構深いかな。 あちこち細かいのも割とよい。 ちょい役の人もフルネームで性格描写してあったり。

2021/01/14

あも

やー、もうこんなの好き。独立したSF風味の短編集かと思っていたけど、各章の聞き手は同一人物らしく話はゆるーく繋がっている。シンクロニシティにより火を使うことを覚え人家に放火するサルたち、スプーン曲げをする女性、声をかけることで浄化される水。どの現象も真偽は怪しいものとして描かれ、現実にもある宗教と超能力の関係や科学的裏付けのない代替医療、衆愚への皮肉が込められた物語のようにも見える。ただし警鐘は声高にではなく、淡々とした筆致でしめやかに。ていうか結論、愛の力があれば瞬間移動だってできちゃうよ!そんな小説。

2019/10/16

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