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クロコダイル路地1

クロコダイル路地1

クロコダイル路地1

作家
皆川博子
出版社
講談社
発売日
2016-04-20
ISBN
9784062200080
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クロコダイル路地1 / 感想・レビュー

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starbro

皆川博子、3作目です。フランス革命前後の激動の時代を舞台にした大河小説。日本の明治維新以上に凄まじい時代だったと思います。ギロチンによる王侯貴族の公開処刑は、当時の最高のエンタティメントだったんでしょうネ。個人的には、同時代に生きたマルキ・ド・サドが登場しなかったのが残念です。鰐が登場してクロコダイルは解りましたが、路地については不明です。トータルの感想は2巻読了後に。

2016/05/27

優希

面白かったです。フランス革命に否応なく巻き込まれる人々の物語が描かれていました。貴族の青年やその従者から一般の民衆までの様々な立場の視点で語られるので、臨場感があり、圧倒されます。争いは人々から奪うものあれど、与えるものはないことをしみじみと感じずにはいられませんでした。理不尽で理論なく襲いかかる運命には、どこに正しいものがあるのかと考えさせられます。群像劇のように広がる物語は、どう着地するのか。2巻も読みます。

2017/09/13

Shintaro

皆川さん初読みですが、フランス革命はベルバラ以来好きなテーマです。というか、世界史を教わってから革命史、独立史、戦争史が好きなことに気付きました(あとシルクロード史も)。当時から偏向学生だったんですね。物語はフランス革命に翻弄される5人の男、ローラン、ブーヴェ、ピエール、エルヴェ、ジャン=マリを巡って展開する。振り子は革命を巡って大きく揺れる。男たちは何のために戦うのか。大義か、神か、金か、自分のためか。クロコダイルのからみが弱いのが気になるが、物語は意外な展開を見せ、にわかに冒険の様相を帯びる。次巻へ。

2016/07/09

まこみん

図書館の新着本。フランス革命期の物語なのと気になっていた皆川さんで飛び付いた。ナントの豪商の息子ロレンス、帯剣貴族フランソワ従者ピエール、日雇いで貧しい労働者階級の少年ジャン=マリと3人の主人公。当初は僧侶、貴族が対象だった捕獲逮捕者も裕福なブルジョワ層にも及び、遂にはロレンスの家族も囚われる。「愛国市民」による反革命者への一方的な裁判と覆ぬギロチンへの道。絶えぬ内乱と対外戦争。鰐が暗示する狂気混沌の世。目次の登場人物にサー・パーシー・ブレイクニーの名と帆船「真昼の夢」号!皆川さんきっと「紅はこべ」ファン

2016/05/25

mii22.

まだ後半が残っているが皆川作品を読むと満足感が半端ない。そして耽読。1789年7月14日民衆によるバスティーユ襲撃から始まる革命の渦に呑まれた貴族のフランソワとその従者ピエール、富豪ブルジョワのローラン、貧しい平民のジャン=マリとコレット兄妹、身分の違う者たちにとっての革命「自由、平等、友愛」とは..勝者の残虐は正義の行為と賞揚され、敗者の行為は非道とされる不条理。ギヨティーヌ(ギロチン)よりも無情な大量殺戮の処刑..革命による代償はあまりにも大きい。そして彼らの運命はフランスからイギリスへと運ばれる。

2016/05/22

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