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花舞う里

花舞う里

花舞う里

作家
古内一絵
出版社
講談社
発売日
2016-05-18
ISBN
9784062200493
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花舞う里 / 感想・レビュー

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紫 綺

親友の死を期に心を病み、母の里、神事伝わる地に立つ中2の潤。そこで出会った神楽の舞に、少しずつ少しずつ惹き込まれていく。舞のシーンでは鳥肌が立ち、感嘆の涙を誘う。“生まれ清まり”

2016/07/17

ゆみねこ

母の故郷である奥三河の中学校に転校した中二の潤。その村は花祭りという伝統神楽のある地。心を閉ざし舞うことに拒否感を持つ潤の心の成長を描いた半年間。人の生が悲しみや憎しみを避けて通ることが出来ないものだと知ったとき、大きく変わることが出来る。古内さん、これも素晴らしい作品です。お勧めします!

2016/06/21

nyanco

古内さんの最新作、素晴らしかった。ポプラ社大賞最終回となった5回目の大賞ではなく、特別賞を受賞されデビューされた古内さん。ちなみに大賞は「あの」作品。「快晴フライング」、水泳部の話、ポプラ社らしい作品で清々しい感じがあったものの、ありがちな感じも否めなかった。しかし、その後の成長が素晴らしい、どの作品も良かったのですが、今回のこの作品は本当に良かった。都会から母の故郷に戻ってきた少年、中2は4名しかいないくらいの小さな学校。続→

2016/06/21

のぶ

美しい小説だった。それは人の心、自然、そして花祭り。主人公潤は離婚した母と二人で奥三河の集落にやってくる。潤は直接責任がないのに友達を事故で失ってしまった事の心の傷を負っていた。そこで出会った伝統芸能の花祭り。地元の友との交流を通して花祭りで舞う潤が、次第に癒されていく姿が描かれている。実にいい話だ。自分はこの祭りの映像を見たことがあるが、舞の美しさは所作にあるのではなく、神と繋がりトランス状態になった人そのもの。そんな人の気持ちと、残していかねばならない神事の多くがこの本には詰まっている。

2016/06/12

itoko♪

この世の全てに悲観した少年が、母親の故郷で暮らすうちに 人や自然、そして『花祭り』に出会う。舞台の奥三河と方言が、隣県だけに親しみがあり、思わずどんな所か調べてみたり。少年が、悩みを抱えているのが自分だけではない、と気付き 少しずつ少しずつ変わっていく様子が目に見えるよう。少年少女たちの、今後の成長を応援する気持ちで、清々しく読了。

2016/07/05

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