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マルの背中

マルの背中

マルの背中

作家
岩瀬成子
酒井駒子
出版社
講談社
発売日
2016-09-15
ISBN
9784062200639
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マルの背中 / 感想・レビュー

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chimako

酒井駒子さんの装画。足を抱える女の子は幸せそうに見えない。大人の都合で離ればなれになった姉弟。亜澄は母親と、弟 理央は父親と暮らす。のしかかる生活苦。子どもは大人をよく見ている。生き延びる術を見つけ出そうとする。そんなときあずかった猫のマル。家の中の空気が少しだけ変わる。給食のない夏休みを手助けする試みが全国で広がっているが、手をあげられない親子もいるだろう。亜澄はちょっとだけ強くなった。弟 理央に会える日が来るといいね。

2018/08/01

はる

アパートに母親と二人で暮らす女の子のお話し。お母さんは投げやりで、娘への愛情が薄い。生活も苦しい。そんなある日、近所のネコを預かることになる…。こんなに幼いのに別れた弟を想い、幸せだった思い出を懐かしむ日々。少女があまりに不憫で、読んでいて切なくなる。お母さん、しっかりしてよ!ラストは少しだけ明るさが見えてホッとした。酒井駒子さんの表紙の絵が素晴らしい。

2018/06/08

おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…

84/100点 岩瀬さん、初読みの作家さんですが素晴らしい作品でした。親が離婚し母親と二人暮らす生活が、小学3年生の女の子の視点で描かれています。現実社会でのシングルマザーになった家庭の厳しさがリアルに描かれていて、読んでいて途中辛くなりました。この本を読んでいると、子供に親の選択権がないということと、育つ環境で子供に凄い不平等が発生するということが、改めて痛感させられました。先の見えない生活に、この母娘がどうなっていくのでしょうか?女の子の未来が少しでも明るいものであってほしいと切に感じました。

2016/12/12

ゆみねこ

読み終えて、表紙の絵を見てじんわり。マル、亜澄と一緒に居てくれてありがとう。岩瀬成子さん、初読み。

2016/11/08

ミーコ

可愛い表紙でほっこりしたのですが、内容はとても切なく 心が痛くなります。大人のエゴ?で家族がバラバラになったのに・・・ お母さん、もっと亜澄ちゃんの心に寄り添って欲しい❢ と思います。生活がイッパイイッパイだから心に余裕が無いのは分かるのですが…。私が亜澄ちゃんなら寂しくてしょうがないし もっとワガママになるのに健気過ぎて辛くなりました。猫のマルを預かった事で1人の夜の寂しさが紛れたのに ナゾのおじさん所へ帰っちゃったら、なお寂しさが増しそうで涙が出そうになります。どうか弟に会えます様に・・・。

2016/11/26

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