KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

津軽双花

津軽双花

津軽双花

作家
葉室麟
出版社
講談社
発売日
2016-07-20
ISBN
9784062201469
amazonで購入する

津軽双花 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

starbro

葉室麟は、新作中心に読んでいる作家です。本作は、中編1作、短編3作の連作小説集です。何と言っても、表題作の「津軽双花」です。正室・側室の凛とした戦い・生き様を見事に描いています。関ヶ原の戦い、大坂の陣に関する著者の新解釈も新鮮でした!短編なしで「津軽双花」を長編に進化させても良かったかも知れません。

2016/08/21

Aya Murakami

講談社文庫歴史時代小説フェア 津軽双花は正室と側室のドロドロバトル…だったらありきたりすぎてひねりが欲しいと期待しながら読んでいたら案の定ひねりが来ました。しかもお家騒動を絡めたややミステリー仕立て!権威を欲しがるよりも与えられた役目をしっかり果たそうという感じの内容でした。それにしても満天姫も辰姫も津軽を守るために強い強い…!詳しくはネタバレになるのが怖いのでどうぞ書店か図書館で続きをどうぞ。

2021/10/25

藤枝梅安

石田三成の娘・辰姫は北政所の養女として津軽家の当主・信枚に嫁いだ。思いやりある夫との静かな日々に一石が投じられる。天海の画策で、家康の姪に当たる満天姫が津軽家に輿入れし、辰姫は正室の座を追われ、上野の大舘の陣屋で暮らすこととなる。確執と恩讐を越え、津軽家を守るため、二人の姫は交わることのない想いを秘めたまま生涯を送る。解説が中心の一篇。新聞連載のため記述の重複があるがやむを得ない。「決戦!」シリーズに筆者が寄せた3篇を付録のように付け加えてある。

2016/08/19

nico🐬波待ち中

戦国の世、不思議な縁で結ばれた二人の女性の物語。関ヶ原合戦で戦った石田三成と徳川家康。あの戦から十三年の後、三成の娘・辰姫の嫁ぎ先に家康の姪・満天姫が嫁いできた!一番驚いたのは、この物語が史実に基づいたものだということ。三成の血筋が残されていた事実に驚いた。敗者三成の娘という宿命を背負いながらも、満天姫に対し一歩も退かず渡り合う辰姫。誇り高き女性同士の因縁の戦いは激しいものと思われたが……。自分の宿命を受け止め、心を高くして生き抜いた戦友のような二人の女性の生きざまは実に見事だった!

2016/09/12

さつき

表題作は津軽信枚に嫁いだ2人の女性、辰姫と満天姫の物語。石田三成の娘と徳川家康の養女が同じ大名の妻となっていたことを最近まで知らなかったので新鮮な気持ちで読みました。2人の葛藤はもちろん、関ヶ原の戦い、大坂の陣の真相!など新解釈があり、面白かったです。他3編は決戦シリーズに入っていて既読でしたが、同じ世界観の作品なので通して読むことで流れが感じられ良かったです。

2018/04/14

感想・レビューをもっと見る