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QJKJQ / 感想・レビュー
starbro
江戸川乱歩賞受賞作を毎年楽しみにしています。佐藤究、初読です。「平成のドグラ・マグラ」 という選考委員の評価もあり、ぶっ飛んだ作品かなぁと思って読み始めましたが、意外とグロくなく、爽やかな印象でした。年配の選考委員の印象と同じでミステリとして纏まっている割には新鮮な感じ(私も年かなぁ?)がしました。誰も指摘していませんでしたが、実はチャップリン(殺人狂時代、ライムライト)のオマージュ作品なのではと思いました。いずれにしても才能はありそうなので、次回作にも期待しています。選考委員の選評も面白かったです。
2016/09/13
青乃108号
佐藤究。【テスカトリポカ】の著者だけに読ませる筆力は確かに凄い。殺人場面はまさにそれを目の当たりにしているかの様な迫力で迫ってくる。しかしながら全体としてみれば【良くわからない】。この本の言わんとしている事がわからない。わかる人にとっては優れた良書なのだろうが、残念ながらどこが良いのかわからない。読解力不足だろうか。まだまだ本を読む量が足りないのだろうか。だとしたらあとどのくらい読めばわかるようになるのだろうか。今後どれだけ本を読み込んだとしても再びこの本を読みたいとは思わないだろうけれど。
2023/02/02
つるちゃん0719
江戸川乱歩賞受賞作品ということもあり購入、なんと家族全員が猟奇殺人鬼で各々のスタイルでの殺戮は容赦なく残酷。ある日、兄が惨く殺され、母も行方不明に。高校生の亜李亜は兄殺しの犯人を追い求め、家族のルーツを探ると謎だらけ、 前半はどんなグロテスクな話になるかと思ったが、国家的な隠蔽された組織が現れたり…。全く先の読めないこの話に翻弄されながらも引き込まれる。ラストは切なさと哀しさが漂っていた。 また、選考委員の有栖川さんと今野さんは絶賛され、辻村さんはじめ池井戸さん、湊さんの意見も興味深かった。
2017/08/16
stobe1904
【江戸川乱歩賞受賞作】両親、兄弟ともシリアルキラーの一家で育った女子高生の亜李亜だが、自宅で殺害されていた兄を見つけた途端、これまでの自分自身のアイデンティティに疑念をいだき始める…。ミステリというよりクライムノベルのような建て付けだが、まさかこのような大風呂敷を広げた展開になるとは想像できなかった。構想の壮大さ、大きなヒネリ、異形ぶりに感嘆しつつ、夢中で読みふけった作品だった。★★★★★
2022/08/21
ナイスネイチャ
図書館本。四人家族全員が猟奇的殺人者という設定。途中までぐいぐい引き込まれましたが、国家組織が出てきてちょっと冷めたかな?もっとぶっ飛んで欲しかった個人的には。途中色々ネットで調べて展開どうなる!?って言うぐらい面白かったです。
2017/02/11
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