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ヴァラエティ

ヴァラエティ

ヴァラエティ

作家
奥田英朗
出版社
講談社
発売日
2016-09-21
ISBN
9784062202268
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ヴァラエティ / 感想・レビュー

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starbro

奥田英朗は、新作中心に読んでいる作家です。今回は短編集というよりも、雑文が相互に良い味を醸し出している「もつ煮込み」のような雰囲気の作品集です。オススメは、こんな車には絶対乗りたくない「ドライブ・イン・サマー」と青春が眩しい「セブンティーン」です。

2016/10/24

yoshida

7つの短編と2つの対談を集めた作品集。短編では脱サラしての独立物連作、「住み込み可」、「夏のアルバム」が印象深い。白眉は「夏のアルバム」だと思う。若くして亡くなった伯母さん。その娘である従姉妹達との交流と、みんなが泣いてしまうラストには余韻がありますね。「ドライブ・イン・サマー」はどんどん混乱してゆく内容なのだが、残念だか習作の域かも知れない。本作で初めて奥田英朗さんを読まれた方は「邪魔」や「東京物語」も読んでみてください。本作とは違ってぐいぐい読ませますよ。

2017/06/11

きさらぎ

7話全てが違う味を出していて面白い。通りすがりの人を次々に車に乗せていく弘子にイライラしながら読んだいた『ドライブ・イン・サマー』。あの車の中にいたらこんなことが起こるのも不思議ではないけれど、まさかあそこまで!『セブンティーン』は考えさせられますね。こんな時、男親は「ダメだ」の一言なんでしょうけれど、女親は自分も経験してきたことだからどうにかしてあげたくなってしまう。母親が最も恐れているのは、高校生の娘が処女を失うことではなく妊娠することというのがものすごく現実的。そこが父親とは決定的に違うところだ。

2017/03/25

ナイスネイチャ

図書館本。ヴァラエティにとんだ短編集。「俺は社長だ」「毎度おおきに」で社長シリーズかと思いきや著者の限界らしくちょっと残念。どれもドラマ観ているようでキャラが個性的で面白かったです。大好きなイッセー尾形さんとの対談も。

2017/03/18

milk tea

「おれは社長だ!」「毎度おおきに」、脱サラして社長になるのは、そう簡単じゃないってわかってるけど、つい見栄を張ったりどんぶり勘定だったり。人の意見を聞いて助けられたり。ヴァラエティだけに、最後まで飽きさせないですね。あとがきが、また面白い。

2017/03/20

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