継続捜査ゼミ
継続捜査ゼミ / 感想・レビュー
starbro
今野敏は、新作中心に読んでいる作家です。大学のゼミで未解決事件を解決するという設定が新機軸で楽しく読めました。JD(女子大生)探偵団と言った感じでしょうか。私は、大学時代、自信を持って勉強しなかったと言える口ですが、こういうゼミであれば是非履修してみたいと思います(笑)本作は、ここ1,2年の今野敏作品の中ではBESTかも知れません。
2016/11/17
zero1
犯罪者の気持ちが大学生に分かる?法律は万能じゃない。元刑事で警察学校の校長だった小早川は定年後、女子大の教授に。ゼミで未解決の老夫婦殺害事件を追う。歴女、法律オタクなど学生たちのキャラが多彩だけど、私は区別がつかなかった。学内で起きる事件も解決しながら、大学の存在理由も描く点が興味深い。学問と捜査には「どこかに答えがある」という共通点がある。結局、犯罪捜査は人を見ることで成り立つ。軽く読めるが、時効のある理由と撤廃の理由など今野らしく解説。時効撤廃には冤罪の危険性が増すという指摘がある。続きあり。
2019/08/24
いつでも母さん
これ、良い~!今野作家、面白い視点を開拓しましたね。頭の隅に「いや、これは有りえないでしょ!」って思う自分もいたが、素人だから気づく事もあるかも・・って、ゼミ生になったつもりで(年齢的に無理がある?)読了した。小早川教授、皆を上から押えるのではなく包み込む指導が良いなぁ。個性的なゼミ生との距離感も良い。これならゼミの後の呑み会に安斎君や丸山・保科が参加したくなるのも無理はない。そして、竹芝教授も良かったですね~本当に今は『程度の問題』って難しい。今野作家、これはシリーズ化決定ですね!楽しみに待ちたいです。
2016/11/17
おしゃべりメガネ
今野敏さんの作品はさすがに読みやすく、サラサラと読み進めるコトができました。警察官を退官したOBが大学の教授となり、女子大にて「継続捜査」をテーマにしたゼミを行い、事件の真相に迫り、解決へと導く、ライトなミステリーです。話のリアリティはさておき、こういった題材やシチュエーションが本当に新鮮ですね。ゼミに参加する女子大生達も各々、薬や法律の知識など特技があり、この雰囲気は『ST』シリーズを彷彿させてくれます。しかし、全員が女性ということから菜のか、正直私には誰が誰だか最後まで覚えれませんでした、残念ながら。
2016/11/20
KAZOO
今野さんの新しいシリーズが文庫になったので手に取りました。警察学校の校長を退職し、ある女子大の教授になりその5人のゼミ生とともに様々な事件を解決していくシリーズです。その事件は一つは過去の殺人事件でその他は学内のちょっとしたものです。このようなことがあるのかという人が結構多いと思われますが、私はエンターテイメントと割り切って楽しんでいます。もう一人の事件に巻き込まれる教授も楽しい人物です。
2018/10/26
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