決戦!桶狭間
決戦!桶狭間 / 感想・レビュー
starbro
読む本の在庫が枯渇しそうだったので、準新作の本書を読みました。決戦!シリーズは、初読です。織田信長の大出世戦、桶狭間の戦いに関した著名作家のアンソロジー。オススメは冲方丁の「覇舞謡」と富樫倫太郎の「わが気をつがんや」です。また読む本がなくなりそうな時、他の決戦!シリーズも読んで見たいと思います。
2017/03/13
いつでも母さん
冲方さん、ここまで欠席無しなのね~!今回は『桶狭間』両軍それぞれの遠望思慮があり(乱世だものあって当たり前だぁ)戦国時代は読み物としてはやはり面白い。今回、今川氏真を描いた宮本作家の『非足の人』が良かった。花村萬月の『漸く、見えた。』は花村色が凄いのだが、区切りがなくて非常に疲れた(汗)これも花村作家らしいなとは感じたが。次は関ヶ原の2だそうな。この企画は当たりでしたね。
2016/12/15
hiro
決戦シリーズ第五弾。今回の決戦は、いろいろな作家の作品で読んだことがある桶狭間。そのために信長の話には新鮮味を感じなかったが、織田方では若き日の前田利家、義元の首を取った毛利新介、そして今川方ではこれも若き日の家康、二人の作家の作品に登場する、武士というより文化人、義元の嫡子氏真の話が新鮮だった。まさしくここが、信長や義元という主役だけでなく、脇役にもスポットがあたる、このシリーズのいいところだと思う。最後の花村さんの首となった義元が語る作品はユニークで大変面白かったが、句点がない文章は読みづらい。
2016/12/10
優希
織田と今川の戦である桶狭間。様々な武将たちの立場で語られる戦いは、信長の天下布武の怒涛の始まりでもあったように思います。豪雨の中で嘶く戦が、戦に挑んだ武将たちの運命を変えていったのでしょう。戦国時代の戦においてはやや小さめの戦いではありましたが、ここから武将の歩む道と信長の目指す天下が始まったのだと思うと、戦国時代の道標として歴史に刻まれた戦いと言えるように感じました。次は再び関ヶ原。かつて書かれた関ヶ原とはまた違う関ヶ原が見られるのでしょうか。
2016/11/29
takaC
うしろ読み:ただそのおもては、信長がたたえる笑みに合わせ、あたかも穏やかに微笑み返すかのようであったという。/男も惚れる笑みじゃ、胸のうちで力づよくつぶやき、長瀬は駆けだした。/「ざまぁ見ろ」心の底からこぼれた言葉だった。/元康が城に入った日、松平家の歴史は大きく転換したのである。/鞠足としては上足でも、武将としては非足の人生であったというべきか。/両掌にあった痺れが完全に消えたことに気づくのは、これより少し後のことだ。/ああ頬笑みを泛べられぬのが少々残念ではあるが、
2016/12/24
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