裏関ヶ原
裏関ヶ原 / 感想・レビュー
ゆりあす62
図書館本。★★★☆☆ 黒田如水、細川幽斎、真田昌幸、佐竹義宣、最上義光、織田秀信。私にとって名前は知っていても余り詳しくない戦国武将達。その武将達の豊臣氏や石田三成との関係、関ヶ原に至るまでの心の動きが詳しく書かれている。最上義光は、伊達政宗の実母の兄で策略家として名高いが、その娘駒姫の話は、元地元民の私がいつ読んでも可哀想な話。
2017/03/11
きみたけ
著者は歴史小説家の吉川永青氏。2010年「我が糸は誰を操る」で第5回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞。他に「関羽を斬った男」「治部の礎」など。どうしても関ヶ原の合戦そのものにスポットが当たりがちだが、時を同じくして全国各地で戦いが繰り広げられていた。黒田如水、佐竹義宣、細川幽斎、真田昌幸、最上義光、織田秀信。己の「家」の意地と志をもって全国で戦った武将たちのストーリー。黒田如水の九州制覇の夢や真田昌幸の上田城決戦などは有名な話だが、最上義光と徳川家康のエピソードが心に染みて良かったです。
2021/11/20
巨峰
先行者の手あかにまみれた関ケ原の戦いを裏面から興味深く描いた歴史小説。各編の登場人物の在り方がなかなか類型がなくて面白かった。
2020/12/17
ren5000
題名の通り、関ヶ原に参加してなかった武将のお話。それぞれ面白かったけど、あまり目新しい着眼点がなくなんとなく読んで終わってしまった。全般的に石田三成に対して好意的な文章が多く、もしかして吉川って三成好きなのかな?
2017/08/24
佐治駿河
関ケ原の合戦場にいなかった6名の武将の物語となります。関ケ原の戦いのときにそれぞれの現地にいなかった武将たちはどうしていたかが描かれます。この関ケ原戦いにおいてそれぞれの陣営の実質的なトップである、徳川家康・石田三成は当然ながらこの武将たちと関りがあります。そして、6名の武将の物語を通して徳川家康・石田三成の人物像が見えてくることも本書の良さでもあります。吉川永青先生の作品は初めて触れましたが面白かったですね。古本屋で2・3冊この本と一緒に買っているので他も読んでみます
2024/10/22
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