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竜は動かず 奥羽越列藩同盟顛末 上 万里波濤編

竜は動かず 奥羽越列藩同盟顛末 上 万里波濤編

竜は動かず 奥羽越列藩同盟顛末 上 万里波濤編

作家
上田秀人
出版社
講談社
発売日
2016-12-07
ISBN
9784062203630
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竜は動かず 奥羽越列藩同盟顛末 上 万里波濤編 / 感想・レビュー

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雪風のねこ@(=´ω`=)

仙台藩士玉虫左太夫の視点から描かれる幕末記。渡米から列強各国の支配地域を見る事によって日本の置かれた状況を客観的に知ってゆく事になる。鎖国によって幕府の力は余りに弱まっていた。学を積むと言う事は、普段では見逃してしまう様な事柄を気づく様に成る為と言える。逆に学をさせないというのは都合の良い隷従の徒を作る事に他ならない。西洋諸国の植民地支配と幕府の封建制度は似ていると言える。鎖するのではなく、価値観の違う者と接する事は自己を客観的に捉えさせてくれる。寧ろ米大統領が替わった時期に出版された事に拍手を送りたい。

2017/02/12

ichi

【図書館予約本】幕末の仙台藩の玉虫佐太夫が主人公のお話。一度脱したのにもかかわらず、勉学ができるおかげで藩に戻ることができ、江戸へ赴く。坂本竜馬や勝海舟などを友とし、今後幕末へ向けどう佐太夫は活躍しけいけるのか。楽しみです。

2017/05/29

スー

5仙台藩士の玉虫左太夫はあんまり知らない人物なのと幕末の東北は会津がメインの本が多かったので別の視点の本が読みたくて手にしました。貧乏藩士の家に婿に入ったが妻の死をきっかけに勉学の為に江戸に出奔、従者となり米国に渡り世界一周して帰国、米国の家柄に関係なく能力で出世でき女性でも大学に行ける事に驚きアフリカやアジアの植民地の惨状に衝撃を受け目を開かされ帰国後に勝海舟や坂本龍馬と交友して多くの知識を得て藩主に見出だされ世の情勢を調べる為に京に行く。とても面白く読めるけど東北がどうなるのか知ってるので少し切ない

2021/01/10

aloha0307

幕末もの は薩長、会津の視点からは数多読書を重ねてきたが、奥羽越列藩同盟を軸とした作品は初めてです。仙台藩下級武士の玉虫左太夫は、出奔先の江戸で語学の才を認められ、日本で公式に初めて訪米した幕府使節団に加わる。上巻では、米国他での実体験をいきいき描きます。日本で初めてビールを飲んだのは彼かな?胸の大きく開いた女性のドレスにドキドキetc もちろん欧米の進んだ文明&科学技術力、生活の豊かさと日本との格差を目の当たりにします。語学に堪能なのを、語学屋(仕事はできない)に貶めようとするのは昔も変わらないのだな。

2017/05/14

はじめさん

幕末の仙台藩士・玉虫左太夫。武家の次男坊で勉学に秀でるが、婿入り先で娘を産んだ妻と死別。婚家に留まる事もできず、再び冷や飯食らいになるのも嫌という事で、自ら婚家に三行半をつき付け、江戸にエスケープ。口入れ屋の手配で学者の家に潜り込み才覚を認められて、あれよあれよとアメリカ視察団入り。太平洋の彼方で見る、巨大な列強のパワァ。規律で意思統一され、嵐にパニくらない水兵、勤務外はきさくな上司部下の関係、女も大学へいき仕事をする。カルチャーショックを受けつつも帰国し、知己を得た勝海舟に引き合わされる「竜」。下巻へ。

2017/01/25

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