KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

女系の教科書

女系の教科書

女系の教科書

作家
藤田宜永
出版社
講談社
発売日
2017-05-17
ISBN
9784062205429
amazonで購入する

女系の教科書 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

starbro

藤田宜永は、夫婦(奥さんは小池真理子)共々、新作を読んでいる作家です。半分私小説入っているでしょうか?主人公は著者とほぼ同年代で、女性に弱い(小池真理子も強そう)感じです。家族は女ばかりですが、それほど蔑ろにされている訳ではなく、それなりに収入・地位・恋人もあり、孫にも恵まれ、同世代からは羨ましがられる男なのではないでしょうか?ある意味現代のファンタジーです。

2017/06/03

いつでも母さん

あの家族が還ってきた!いや、前作より面白かったと思うのは私だけだろうか?前作を読まずとも十分に楽しめるので、そこの女に囲まれて暮らしている貴男もどう?下町深川の本祭りを目前に崇徳さんの徒然の日々。次女の結婚とその相手方の家族との付き合い、長女の妊活、同居の三女一家に自分の賑やかしい姉妹に施設にいる老いた認知の母の事等々、愉しいのだがどこか他人事にも思えなくて・・自分の体調不安で進展する温子との関係が良い。全編明るくクスッとするのだが、母の病院近くで「聞こえるか?」と神輿の声を張るところはグッときた。

2017/06/10

もりのくまお

「女系の総督」の続編。出版社の役員を退いて、カルチャースクールの講師になった崇徳さん。母親の衰弱、病気の再発への恐怖等々、問題は様々ありますが、老いてもかくのごとくありたい。延命治療に対する考え方は色々あるかと思います。個人的には温子の考え方に一致しています。昌子の気持ちも分からなくはないですが、別れに対する気持ちに整理をつけることも大事なのかと思いました。残される側のためにも、意思表示は大事だと考えるところ大でした。まだ続編がありそうな予感がします。

2017/08/26

ぶんこ

東京下町門前仲町に住む崇徳さん63歳。元出版社役員で今は週2回の文芸講座講師をしています。家には三女一家と独身の次女が同居、実母は近所の有料老人ホーム、姉・妹もご近所、恋人も一駅先に住んでいるという家族間の密度の高い毎日。家族の色々な問題が出てきて、悠々自適とはいかないようです。どこか真剣に向き合っていない感じがすると思えるのですが、このくらいの距離感の方がいいのでしょうか。延命治療の問題は重すぎて複雑な気持ちになりました。

2017/09/13

ひ  ほ@新潮部

女系家族の中で女に翻弄されながら育ってきた初老の男性が、相変わらず自分の姉妹や娘たちに振り回されながらもうまくやってる姿がコミカルで面白かったです。1つ難点を言えば、余りにも登場人物が多すぎて覚えるのに大変でした(笑)

2018/10/06

感想・レビューをもっと見る