宮辻薬東宮
宮辻薬東宮 / 感想・レビュー
starbro
5人とも好きな作家なので、期待して読みました。宮部みゆきのスタートダッシュに始まり、辻村深月が絶妙な展開をし、宮内悠介がループで上手く締めるという理想的な作品でした。5人の順番を入れ替えた第二弾も期待しています。
2017/08/13
ウッディ
宮部みゆきの家にまつわるホラーをスタートに、辻村深月、薬丸岳、東山彰良、宮内悠介がバトンを繋いでいったアンソロジー。どれもゾワっとするような話だったが、辻村さんの「ママ・はは」が印象的。晴れ着の写真の謎に端を発して、歪な母親との関係を含めたタイトルとオチのつけ方が旨いと思った。読んでる時より、読み終わった時に怖い作品でした。東山さん、宮内さんは初読みだったけど、一度、読んでみようと思わせる内容でした。単に寄せ集めのアンソロジーではなく、こんな形の連作集なら、また、読んでみたい。面白かったです。
2018/01/14
風眠
題材を引き継ぎながらリレー形式で物語を紡いでいく。これ、私も学生時代にゼミでやった事があるので分かる。ものっすごーく、難しい!プロの作家と学生のレベルは全然違うけれど、かつて「無理!!」って、半泣きで書いた記憶がよみがえった。きっと宮部女史の後に続いた、辻さん、薬さん、東さん、宮さんも、きっとそれに近い思いをして書き上げたのだろうと思った。それなのに宮部女史は「デキは今いち。いいのが集まったら外してください」と、あとがきに書いている!そんな大御所の破壊力がいちばん恐ろしかった。褒め言葉です、色んな意味で。
2017/10/28
bunmei
題名見ると何処かの神社にあるような…(笑)人気作家5人によるホラーをテーマにしたアンソロジー。宮部さんと辻村さん以外はホラーは初めてということでしたが、それぞれの個性がよく現れていて新鮮な感覚もしました。おどろおどろしいホラーというより、人の中に潜む陰鬱でブラックな雰囲気を醸し出している作品でした。自分的には辻村さんの『ママ・はは』がお気に入り。宮内さんはパソコンオタクなのかな…(笑)少し専門用語はわからない言葉もありましたが、最後を宮部さんの巻頭と繋げるあたりは、とてもオシャレです。
2017/09/12
nuit@積読消化中
【日本の夏は、やっぱり怪談〈其の三・和洋折衷編〉(2017年8月21日-31日)】宮部みゆき、辻村深月、薬丸岳、東山彰良、宮内悠介によるリレー式ホラー・アンソロジー!いずれも作家陣の個性が色濃く出ていて一粒で5度美味しい気分を味わえました。やはり個人的には購入したばかりの一戸建てで起こる怪現象を描いた宮部氏の作品。ラストの衝撃は宮部氏らしい!
2017/08/24
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