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ネタ元 / 感想・レビュー
starbro
堂場瞬一は、新作中心に読んでいる作家です。約50年に渡るネタ元と新聞記者の連作短編集、時代や通信手段は変わっても本質は変わらないということでしょうか?近未来ではAIが取材して、AIが記事を書いたりして。オススメは私と同世代の二人が物悲しい『好敵手』です。
2017/09/08
いつでも母さん
東日新聞社会部の年代別の短編5作品。どれも『ネタ元』との絡みを綴る。一歩間違えばどれも危ない。ラストの『不拡散』は顔も見えないSNS社会の恐ろしさでもある。抜いて抜かれて・・疑心暗鬼にもなり、新聞記者も大変だ。せめて自分が『ネタ元』になることだけは避けたいな。
2017/08/16
ウッディ
新聞記者が拾ってくる特ダネを描いた短編集。1964年から2017年、時代の移り変わりとともに、情報の集め方は変わっても、他社を出し抜こうとする記者の情熱と、スクープかガセかの見極めついての悩みは普遍的なのかもしれない。スマホやネットのなかった時代は、不便だったんだなぁ、そんな時代を経験してきたはずなのに、すっかり便利な時代に馴染んでしまっている自分が思ってしまう。話としてはまずまず、そんな感想でした。
2018/01/03
みかん🍊
1964年から2017年まで東日新聞の記者のネタ元に関する連作短編集、昔は顔繋ぎや足だけで稼いだネタ元も時代と友にSNSからの情報もネタ元となり得る、他社より少しでも早く特ダネと取りたい記者たち、読者側からするとさほど気にはしていないのだが記者たちは睡眠を削って、休日でも命がけで確認を取る為に走り回る、大変な仕事だなと思うが、そこまでしても新聞離れが進んでいるというのは寂しい話です。
2017/09/15
ユザキ部長
時代は変われど人々の好奇心は変わらない。それはさておき、情報のスピードが速くなるほどに恐れる威力が低くなってる気がする。今の時代は一瞬で真実を知れるから余計な誇張がない。いや、余計な話しも付いてくるか。いつも人との距離感は難しい。
2019/06/26
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