それ自体が奇跡
それ自体が奇跡 / 感想・レビュー
hiace9000
リズミカルな会話と短いセンテンス、小気味よい小野寺文体で共感度MAXの”夫婦あるある”を描く夫婦三部作末巻。章ごとに夫・妻の視点を切替え描く迫真の心模様。結婚生活の「たかが」なれど「されど」とも言える小石のような躓きを丁寧に拾い上げる。夫婦は一番近い他人。その近さゆえに安心しきってしまうのはNG。愛していても負の感情は生まれる。それを看過したり、黙殺したりするのもよくある事実。好きだから、愛しているから自然にわかり合える―というのは完全な誤解。結婚3年の二人の夫婦としての成長譚は、三部作の〆にふさわしい。
2024/09/17
おしゃべりメガネ
サッカーを軸にした話だったからか、正直イマイチ'波'に乗り切れず読了でした。決してサッカーが悪いというワケではなく、自分自身が正直あまりサッカーに関心がないので、主人公「貢」のサッカーにかける情熱が響かず、ちょっと残念でした。ただ30を越えて、やりたいコトに対しまっすぐひたむきにチャレンジできるって、ある意味羨ましいなと思いました。どんな物事であっても、自分のキモチに素直になかなかなれないし、またソコを行動に移すって素晴らしい勇気だと思います。ただ、個人的にはもう少し奥さんのコトも考えてほしかったかなと。
2019/04/07
ユザキ部長
人と人が出会えた奇跡。その奇跡は恋人、結婚相手、友達、チームメイト。色々だけど、自分はどうしたい?どう在りたい?あれもこれも良いとこ取りは出来ないし時間もないけどさ。自分の気持ちにぶつかるべきで、相手も同じく当たらないと。ね!
2019/10/17
みかん🍊
結婚3年目の夫が本気のサッカーをやると宣言、それまで職場のデパートのサッカーチームでやったが廃部になり大学の先輩から誘われたプロを目指すチーム、妻としては仕事を疎かにしてまで30を超えた夫がする事ではない、しかも決めてからの事後報告に怒りを覚える、他人であれば夢を追う30オバー頑張ってと思えるし奥さんなら応援してあげればいいのにと思うがもし自分の夫なら無邪気に応援できないかも、そんなぎくしゃく夫婦の1年、妻の方にも一緒に映画を観に行く男性が現れ二人の今後が気になる。
2018/06/18
aoringo
百貨店に勤める貢と綾の夫婦。平凡だけど穏やかな毎日を過ごすが、貢がプロサッカーを目指すと言い出したところから二人の仲が微妙にずれていく。貢は31歳。綾は30歳。子供はいない。綾は夫のサッカーを反対するが、私からみると綾は少し冷たいのではないかなと思った。仕事は色々問題はあるけどサッカーと両立しているし、もっと応援してあげてもいいのではと...貢がいい人だから余計にそう感じた。最後まで読み終わって、やっぱり綾冷たいよなぁというのが感想。
2021/11/16
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