風神雷神 雷の章
風神雷神 雷の章 / 感想・レビュー
starbro
雷の章(下巻)は、ライジング・スピードで、上・下巻500P超一気読みしました。激動の時代を駆け抜けた天才絵師・アーティストの生き様・作品、見事でした。テンポ良くライトな作品なので、歴史小説が苦手な人にもオススメです。
2017/09/21
ナイスネイチャ
図書館本。本阿弥光悦により美の世界に目覚め、今回は烏丸光広によって絵師として開眼。六曲一双を二曲にする才覚など素晴らしい。死後3人の女性が風神雷神の前で語る場面は素晴らしいの一言。本物を見に行きたい。
2017/12/19
KAZOO
柳さんがこのような小説を書かれたということがある意味驚きです。表紙から後半の方を先に読んでしまいました。今まで俵屋宗達の作品はかなり知っていましたが、人物がどのような人かは知りませんでした。ただ烏丸という公家がかなりのディレクター的な役割を果たしているというのがよくわかりました。私は安部さんの「等伯」も好きでしたがこの作品も好きになりそうです。
2018/01/12
雅
才能ある人が才能を引き出してくれる人達と出会えた事で特別な作品が生まれたんでしょう。テンポ良く読めます
2019/01/16
のぶ
「雷の章」に入り、伊年は宗達と改め、本格的に絵師としての活動に入る。いろんな場所で作品を残し名声は高まっていくが、その存在は後年名前を残した俵屋宗達のイメージとは違い、偉ぶらず扇屋の一絵師として注文をこなしていく毎日だった。作品の後半に入り晩年次々と伝えられる仲間の死。孤独と焦燥感が宗達を包んでいく。風神雷神の屏風絵も死後、ひっそり見つかったという事実には驚いた。今まで名前以外ほとんど知らず、その生涯を知ることができたのは嬉しかった。同時にその作品をこの目で確かめたくなったのは言うまでもない。
2017/10/15
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