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刑事の怒り

刑事の怒り

刑事の怒り

作家
薬丸岳
出版社
講談社
発売日
2018-02-01
ISBN
9784062207942
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刑事の怒り / 感想・レビュー

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starbro

薬丸岳は、新作中心に読んでいる作家です。『刑事・夏目信人』シリーズ第四弾(実際に読むのは2作目)は、連作短編集でした。夏目刑事の墨田区錦糸署異動で、東京スカイツリーの写真の表紙です。オススメは表題作『刑事の怒り』、遣り切れない事件でした。

2018/03/18

しんたろー

夏目シリーズ第4弾。社会問題を織り込んだ4つの短編集で、心に訴えてくる哀しく切ない物語…老老介護の『黄昏』強姦被害者の『生贄』ベトナム人留学生の『異邦人』尊厳死をテーマにした『刑事の怒り』…やるせなさの中にも、夏目を通して「家族の愛」を深く描いているので、我が身を振り返りつつ、じんわりと感動。名短編『オムライス』の裕馬(1作目と3作目に登場)がチラッと登場するが、彼の行く末が気になるし、曲者の新キャラ・本上刑事との関係、何よりも夏目家族の今後が気になるので、第5弾も熱望!(全部を合わせて長編で読みたい♪)

2018/05/14

サム・ミイラ

熱い夏目刑事が帰ってきました。表題作刑事の怒り。裕馬も少しだけ登場するので名作オムライスとの正統な繋がりを感じます。夏目シリーズの特徴は取調べの部分にあります。大きなどんでん返しはないけれど、やり取りの中で少しづつ真実が明らかになる過程にはつい引き込まれてしまいます。特に今回の犯人は今までにないほど酷い奴。取調室の火花散る対決は読み応えあり。転勤となり新天地の勤務に少しナーバスな彼にも共感がわきます。第一話の黄昏に号泣。実に辛くやりきれない生贄。番外編的な異邦人。それぞれ違う個性を味わえる短編集です。

2018/07/10

nobby

シリーズ第4弾。相変わらず心震わされる展開はお見事!短中編4つともに、思いの外あっけない解決とみせて、夏目刑事の信念を貫く地道さが導く真相はせつない…死体遺棄やレイプ・外国人への偏見・高齢者などの時事問題から、すべて前作で再び命を吹き込まれた最愛の娘 絵美と重ねて“生命”というテーマに導いて行く。何より圧巻は標題そのままに、冷静沈着な夏目刑事が溢れんばかりの激情を生む「刑事の怒り」。必死に鼓動を打つ者、それを支える者、どちらの立場からでも苦痛にとどまらない“生きる”意味の問いかけをしっかりと受け止めたい。

2018/04/11

おしゃべりメガネ

刑事「夏目」シリーズ第4弾の短編集です。過去の作品も期待を裏切るコトなく、面白かったですが本作も見事にイッキ読みでした。東池袋から錦糸町へ異動となった「夏目」刑事が新たな街で、事件解決に挑みます。ますます東野さんの「加賀」シリーズに似てきましたが、それはそれとしても十分なリーダビリティがあります。本作では新たな'相棒'が登場し、またこの相棒がひとクセあるキャラでなかなか魅力的です。相変わらず取り調べを行い、被疑者をオトすシーンは緊張感がビリビリ伝わり、最終的にはホロッとさせてくれます。この先も楽しみです。

2018/03/08

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