續 太閤私記
續 太閤私記 / 感想・レビュー
いつでも母さん
やっぱり続きがあったんだ。やっぱり花村萬月が描く秀吉だった。天下人から天上人へ。さらば、秀吉!自分を鼓舞し、叱咤激励しながら生きて、昇りきった・・その自分が一番不安だったんだろうなぁ。『露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことも 夢のまた夢』なんとなく思い出した。
2018/02/21
starbro
花村萬月は、ほとんどの作品を読んでいる作家です。昨秋読んだ太閤私記の続編、花村萬月版豊臣秀吉は、内面にかなり迫っており、実際に秀吉がこう考えていたのではと思いを巡らせました。 http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062209182 信長・秀吉と描いたので、三部作の最後に家康もお願いします。
2018/03/16
巨峰
正編続編いっぺんに読んだら結構な分量だったけど、秀吉をまっこうから取り上げた作品はそこまでないので興味深く読みました。いろいろ言われることの多い秀吉だけど、彼は彼の人生を生き切ったんだと思います。
2019/09/08
tom
萬月さんが書けば、秀吉もこうなるのだろうなという、いわば納得の物語の展開。おのれの願望、執着、それをとことん突き詰めた結果としての天下取り。でも、もともと、願望だけが強いから、どんな結果を得ても満足できない。次は、次はと執拗に追いかけて、周りを貶め、自分も貶め、その挙句に、こんな具合になってしまいましたという結末。そうですよねえという読後感。萬月さんの書くものに、ハッピーエンドはないのよね。ときどき萬月さんの書くものを読みたくなるのだけど、次に手に取るのはいつのことなのか、かなり先のことになりそう。
2020/09/01
じらーるぺるご
前作の太閤私記はちょっとおもしろくなかたというイメージ この一人称が特徴で、前回はエロかっただけ。 今回は浅井や朝倉との戦いの辺りからはじまりました。 信長への心の思い、がおもしろい。 前作とは違って、どんどんストーリーが進み、 登場人物も多彩となってきたのでおもしろいです、 半兵衛、勘兵衛などへの思い 本能寺の変、 清州会議、そして家康。 前回と違い、全然おもしろいと思いました。 徳島を任せた盟友 蜂須賀小六の死はなんだか 印象的だったと思いました。 最後もなんだか、この小説風でよかったと思いました。
2018/05/30
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