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本のエンドロール

本のエンドロール

本のエンドロール

作家
安藤祐介
出版社
講談社
発売日
2018-03-08
ISBN
9784062209885
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本のエンドロール / 感想・レビュー

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鉄之助

本を造る人。作家や編集者・出版社じゃなくて、印刷会社や製本会社にスポットを当てた、”目から鱗”の小説だった。奥付の手前、文字通り「本のエンドロール」見開き2ページに書かれた、実際にこの本を「造った」人たちの名前を見て心が熱くなった。「背固め・くるみ」という役割の人がいたり、「断裁」のプロも…1冊の本に携わる人数と職種の多さに驚愕。「作家さんも、本がどんな風に作られているか驚くほど知らない」と印刷会社の社員は言う。本は生み出すもの。本文で本づくりを「助産師」のワザに例えているのは、その象徴だ。→続く

2019/09/14

ウッディ

タイトルから予想していた内容と大きく違った印刷会社を舞台にした熱いお仕事小説でした。日々の仕事を滞らせずに進めることは大切だけど、それだけでは面白くない。主人公の浦本は、印刷会社の営業マンとして良い本を作りたいという夢を語る。顧客の無茶を受け入れ、工場に無理を押し付ける浦本に反発する工場の面々も、自分たちも本作りに携わっていることを理解し、誇りを持つようになる。一冊の良い本を作るために、それぞれの持ち場で情熱を傾けた登場人物たちがいることを忘れないように、本のエンドロールがある。とても面白かったです。

2018/10/23

青乃108号

衰退の一途をたどる、紙の本。そんな本作りに携わる、数々の人々の思いと仕事ぶりを描いた物語。良い話ではあるが、仕事の息抜きに読むには、ちとしんどい。読みながら仕事させられてるようで。こんな苦労をかけて出来上がった本に、いつも対価を支払わず図書館本で読んでしまって申し訳なくもある。でも、俺はデジタル本よりはやっぱり、紙の本が好きなんだなとも改めて思えたよ。

2022/05/29

あきら

想像以上にめちゃめちゃ面白い本だった。 最近読んだ仕事系の話では一番です。 自分は紙の本が好きで、ますます好きになりそう。 出版・印刷業界で奮闘する人間達を描いた、とっても熱い物語でした。

2021/07/04

Tanaka

本の印刷会社のお話。奥付って気にしたことなかったけど、本だけでなく、色んな手元にあるものの奥には色んな人の苦労や手間があるんだとしみじみ

2022/02/23

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