ふたりのトトロ -宮崎駿と『となりのトトロ』の時代-
ふたりのトトロ -宮崎駿と『となりのトトロ』の時代- / 感想・レビュー
ばんだねいっぺい
トトロの始まりは、こんな風景だったのか。宮﨑さんの制作姿勢こそ、日本の精神的な宝だ。ラーメン屋のエピソードが微笑ましいし、頑張っている姿をちゃんと見て、背中を押してくれるのは、ほんと、ありがたいと思う。 「相変わらずのくせっ毛ねぇ」と髪をやる姿は、大人になってからの方が泣けてくる。
2020/03/02
詩 音像(utaotozo)
最高の続編の開幕を飾る「二人で『トトロ』を始めます」という宮崎駿の言葉にグッとくる。前作からの「夢」が叶った瞬間。自身の出世に対する戸惑い。前作の悲壮感漂う「失敗できない」から「楽しい作品だから楽しく作る」という信条の変化。これを反映した現場。第2スタジオ探しの奇跡。強化キャンプの効用。愛された作品ゆえの動画スタッフ側から嬉しい誤算リクエスト。監督の悩みを得意分野の怪談で返して「いい話ですね」とまで言わしめる。エピソードの宝庫。著者がいたからこそのジブリ黄金期ではなかったか?映画冒頭クレジットがその象徴。
2020/06/24
のり
トトロって、何度観ても飽きない。 これを名作と言わずになんというか。 トトロの制作の裏側が描かれている本。面白かった。
2018/11/25
ブラック ミッフィー の チョコちゃん
この本の内容は本当にすばらしいなと思った! 読んでるだけで その トトロを製作している スタジオの現場で宮崎さんと木原さんの やりとりを微笑ましく、また幸せな気持ちで その場で立ち会って その瞬間の空間を 共有している気がして 最高の気持ちにさせてもらえた。
2018/11/02
参謀
「この作品は楽しく作ってください」宮崎監督にそう言われた木原制作デスク。本作は二人が始めた『となりのトトロ』の制作秘話である。何度もTV放映され、ジブリのアイコンともなったトトロ。その作品制作にはジブリの並々ならぬ拘りが。動画のチェック体制、新しい茶カーボン導入、演出の拘りと制作現場の熱意が伝わってきた。親子に間違われた宮崎監督と木原氏の関係性も見逃せない。1年間で奇跡の作品とも呼べる『となりのトトロ』の完成。OPに制作の名が出てくるのはご褒美だったらしい。正直、泣けた。トトロファンは絶対読むべき1冊だ。
2018/10/20
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