落窪物語 (少年少女古典文学館 3)
落窪物語 (少年少女古典文学館 3) / 感想・レビュー
さら
何度も読んでいる大好きなお話。こちらの本は初めて読みました。注釈がイラスト付きで分かりやすく、かわいいカラーの挿絵も読んでいて楽しいです。少年少女の古典にふさわしく、古典のとっかかりとして最適に思えます。 この本も後半の継母への復讐の箇所は、田辺聖子さんの『舞え舞え蝸牛』と同様、原作よりソフトになっています。年を経ると、継母北の方が人間味溢れているように感じられるようになりますね。自分の感情に正直に生きられるのは幸せだと思います。
2021/03/29
千加
雅な頃の日本版シンデレラ。何の教養もなく読み始めると、姫が継母にいびられ死ぬかも、誰か助けてとハッピーエンドを願い読み終えました。王子様のような殿方と純愛を叶えられ、胸を撫で下ろす思いです。原文をほんの少し見せてくれたのを読んでも、書き手の氷室冴子さんのように物語が上手く入ってこない。古典を紐解いて私みたいな人まで届けてくれて、感謝しかないです。以前枕草子を小学生にも分かるように教えてくれたほんも、清少納言が仕えた定子様とお相手の切ないほどの純愛でした。やはり、一途な男性が理想です。
2020/06/23
Ryo
図書館。そもそも最初に知ったのはもっと短い児童書だったかな?その後漫画でも見てますます興味持ったところにこの本を知って予約。注釈があちこち飛んでいるのでちょっと見辛かったけど面白かった。後半解釈?があるように「落窪姫が夫と一緒になって継母に仕返しでもしようものならこの物語は俗悪な作品になってしまう」のかもしれないけど、物語だから成り立つ訳で実際こんなに人が良かったら現実はそれこそ最悪な道に追い込まれて手籠めにされてしまうと思う^^;継母もひどいけど右近の少将の仕返しも結構酷い^^;しかし原作はさらに容赦→
2020/04/20
しゅわ
【図書館】平安版「シンデレラ」ともいうべき古典を氷室冴子女史が少年少女向けに読みやすく描いた一冊です。彼女の「ざ・ちぇんじ!」のおかげで古典にハマり、田辺聖子版 落窪物語「舞え舞え蝸牛」を丸暗記するほど読んでいた私ですが…恥ずかしながら…この本の存在はつい最近まで知りませんでした。さっそく図書館で取り寄せてあっというまに読了。さすがは氷室さん、とても読みやすく、あまりドロドロしすぎないようアレンジしてあり、小中学生ぐらいが古典に触れるには丁度良い感じになってますね。
2012/09/21
Misa
5年生向け図書館を使った授業「日本の言の葉」のため勉強中。この作者さんが原文のストーリーをさらにおもしろくしていると思います。
2012/06/21
感想・レビューをもっと見る