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松谷みよ子の本 (第3巻) 直樹とゆう子の物語

松谷みよ子の本 (第3巻) 直樹とゆう子の物語

松谷みよ子の本 (第3巻) 直樹とゆう子の物語

作家
松谷みよ子
砂田 弘
出版社
講談社
発売日
1995-12-13
ISBN
9784062512039
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松谷みよ子の本 (第3巻) 直樹とゆう子の物語 / 感想・レビュー

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サト

ふたりのイーダ・死の国からのバトン・私のアンネ=フランク・屋根裏部屋の秘密・あの世からの火の五編。直樹とゆう子という兄妹が出会う出来事で進んでいく。全体的に設定は面白いが、すべて戦争にまつわる題材なので個人的には興味がない。戦争、差別、公害、迫害、遠いところの自分には関わりのないものだと思っていたもの。しかし直樹とゆう子は人との交わりの中で、遠い国の知らない人たちのお話ではなく、自身のすぐ真横にも戦争の影が残っていることに気付き始める。直樹が頼りがいのある兄になっていく成長が良い。

2014/12/26

小高まあな

『私のアンネ=フランク』だけは持っている。『ふたりのイーダ』も再読。アニメ?でみた椅子が勝手に動く映像が印象に残っていた。去年広島に行ったあと、ふたりのイーダは読み直そう、それならば『死の国からのバトン』も読んでみよう(三部作だと思っていた)と思ってたところ、実は五部作と発覚し、この本を読むことにした。全編モチーフは違えど、平和に関する思いが貫かれていて、うまく感想が書けない。でも、いずれまた、私はこの本を読むのだろうな、と思った。あと私の~で直樹が急にお兄ちゃんになってて何故か切なくなった。

2012/07/10

朱音

子供のころに読んでみようと思いつつ未読だった本。二人のイーダは読んだことがあったけど。戦争・アウシュビッツ・原爆・公害と、作者の「平和」への思いがこめられた作品。

2008/11/12

紙魚

ふたりのイーダを読んで、続きがあると知ったので。戦争や社会問題をテーマにした5編からなる本だけど、どれも本当に心に残る話だった。挙げるとすれば、私のアンネ=フランクの、ヒトラーを支えた多くの手、という言葉。政治家や国家が悪いのは勿論だけれど、愛国を謳った一般市民だって、ひとつも悪いことはないというわけではない。でも、一度戦争が起きたら、自分や家族を守るので精一杯になってしまうだろう。この本は図書館の閉架図書だったけれど、選挙権の大切さにも触れていて、今こそ読むべき本だと感じた。自分の頭で考え続けるために。

2021/09/14

あると

子どものころ、単行本で読んだので、再読。 この本を購入した9年前にも一度読んでいます。 つい最近、勤務先の高校生の女の子と話をしていたら歴史に興味があるけれど、原爆もベトナム戦争も写真を見たことがないとのこと。今、教科書では当時の生々しい記憶を伝えることがタブーのようになっているのかもしれない、今だからこそ、この本を若い人に読んでほしいと思い、勧めてみました。読んでくれればいいのだけれど。

2021/08/22

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