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東の海神 西の滄海 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

東の海神 西の滄海 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

東の海神 西の滄海 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

作家
小野不由美
山田章博
出版社
講談社
発売日
1994-06-05
ISBN
9784062551687
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東の海神 西の滄海 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート) / 感想・レビュー

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合縁奇縁

「国がほしいか。ならば、一国をお前にやる」これが、雁州国延王・尚隆と、延麒・六太とが交わした誓約だった。民らが、かつての暴君によって廃墟となった雁国の再興を願い続けるなか、漸く新王が玉座に就いた。「十二国記」シリーズ第5弾。今回は番外編。雁州国延王・尚隆と延麒・六太が国を建て直す過程と、延王・尚隆が王座に着くまでを過去、現在織り交ぜて書かれています。尚隆が王となって二十年。政務を疎かにする延王は、雨季が近づいているのにこれでは堤防の工事が進まないと、家臣を困らせていた。一方、延麒は六太という少年と再会

2017/08/04

風里

十二国記再読祭り中。 尚隆と六太の脳天気な明るさの裏にある苦悩。 国を思い民を憂う気持ちは、己の責務をわかっているからこそのもの。 聡明とか利発とかしっかりしているとか、そういう一言でひっくるめられる以上のものを器というのだろう。

2013/07/27

ケロリーヌ@ベルばら同盟

【ひとり十二国記まつり】かたや蓬莱と呼び、こなた常世と呼ぶ至福の国、それぞれから零れ落ちた二つの小さな命。喪われた国を温もりを半身を求める彷徨は、数々の出逢いと別れを生じる。荒廃の極みの国に、亡国の王が帰還する。苦しみもがきながら呱呱の声をあげる新政。人ならざる力を得た者が陥る卑小な業の闇。異世界を舞台としたファンタジーでありなから、描かれるテーマは重く、現代の社会が抱える問題を想起させる。梁山泊のような玄英宮の描写、延王とその麒麟、股肱の官吏達の絆や、気の置けないやりとりが楽しく、世界観を和らげている。

2019/09/28

nabe

この物語の登場人物全てが、王や麒麟や民や妖魔でさえも、道を探している。どうやって生きて行くか必死に追い求める。だから心を打つのだ。祈るものが無い世界では天意を授かる王や麒麟が信仰の対象となるのだろう。そして、お上が信じられないから人心は乱れ、蜂起するものが出て来る。まさしくどこかの隣国の歴史のように。昏王とは良く言ったものだ。もちろん延王はそんなことはなく、最後まで飄々としながらも格別にカッコイイ。六太と尚隆どちらも魅力的でした。ところでWHの挿絵は素晴らしいが新装版と同じなのかな?あぁ完全版買おうかなw

2015/03/23

ちゃちゃ

(再読祭り開催中)上に立つ者は,おおらかでなくてはね。上の人が細かいのは疲れる・・・。真面目な人程,少しボタンを掛け違えてしまうと,どうしてよいのかわからなくなってしまうのでしょう。お気の毒・・・。それにしても,六太はどこに居ても,しっかり尚隆を見つけるんだなあ。

2012/07/16

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