緑の我が家 (講談社X文庫 おC- 12 ホワイトハート)
緑の我が家 (講談社X文庫 おC- 12 ホワイトハート) / 感想・レビュー
mocha
家は安心できる場所。何はなくてもほっとできる居場所であってほしい。なのになのに…!『営繕かるかや』などに繋がる「家」にまつわるホラー。小野不由美さんの原点的な作品らしい。ひたひたと迫ってくる怖さにぞわぞわ。怪異の要因となった出来事がとても悲しい。
2018/05/02
Aya Murakami
図書館本。 タイトルと表紙イラストから割とさわやかな内容を想像していましたがかなり怖めのホラー作品でした。かるかやと残穢を足して2で割ったニュアンスの内容…かな? さらにラストで涙ちょうだいな内容になりいい意味で裏切り二重奏でした。誰かへの愛情やポジティブに生きる意欲が怪異から身を守るのでしょうか?後、本作品でいわくつき物件は取り壊したところで意味をなさないことが判明。
2019/07/20
そのぼん
独り暮らしをすることになった少年が引っ越し先で見舞われる恐怖の物語。得体の知れない子供や不気味な郵便物等々、恐怖要素満載の作品でした。主人公が小学生だったころの大きな出来事がこう繋がってくるのか・・・と最後まで読んで納得しました。あの時彼を残していかなければあんなことになかなかったのに・・・。悲しい話でした。
2013/08/22
ヒロ@いつも心に太陽を!
Σ(-□-;)これは・・・怖い!ゴーストハントのリライト本から小野先生の本に入ったけれど、その2作よりも『悪霊の棲む家』よりも『過ぎる十七の春』よりも怖い!一人暮らししている時に読まなくて良かった〜しかもまだ太陽が明るい時間でよかった。読み出したら最後まで読みきらないと落ち着かない怖さ!!そうですか、これらを書いている時期でご自分が進まれる方向性が定まったのですね。私、怖いのは本当に苦手なんだけど・・・小野先生の本なら読んでしまうかも(^^ゞでももうしばらくはGHシリーズ以外遠慮しとこ・・・。
2011/02/20
タカギ
再読。悲しいな…。ゴーストハントシリーズでは、霊能者が怪異と戦う構図だったけど、この作品の主人公は、一方的に霊に狙われる。つまりホラー。帰る家がないことも、何かを選んで責任を背負うことから逃げていた自分に気づくことも、読んでいて一緒に辛くなった。小野先生の話には、こういう、思わず唸ってしまうような真理がしばしば現れる。最近の新装版は、イラスト以外にもどこか変わっているのかな?
2016/05/12
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