華胥の幽夢 十二国記 (講談社X文庫 おC- 15 ホワイトハート)
華胥の幽夢 十二国記 (講談社X文庫 おC- 15 ホワイトハート) / 感想・レビュー
合縁奇縁
『十二国記シリーズ 珠玉の短編集登場!!希う幸福への、期待、葛藤、懊悩、失意、歓喜。ようこそ、夢に誘われし五つの門へ!!』才州国の新王と麒麟を通して、一国の存亡を描いた『華胥』をはじめとして、シリーズ人気キャラが登場する愉しいエピソードを含む短編集ならではの醍醐味の5編!「十二国記」シリーズ第11弾。「冬栄」…驍宗の登極から間もない戴国。泰麒は蓬莱からの帰還を手助けしてもらったお礼を兼ねて、使節として漣国を訪れる。蓬莱から帰還して日が浅く、政治のことも分からず戴国での自分の存在に悩んでいた泰麒であったが、
2017/08/05
七色一味
読破。書籍化されている十二国記最期の一冊。短篇集です。長編でお馴染みのキャストもあり、この短編で初めてその国情なりが紹介されている国もあり、ですが…。まだまだメインの話として登場していない国もあってなんとももどかしい。これで十二国記はとりあえず読破ですが、まだまだこの世界が続いて欲しい。そして、この世界の過去の物語が読みたい。
2012/08/26
風里
十二国記再読祭り中。 短編集とはいえリアリティが迫ってきて読み応えたっぷり。 表題作は身につまされる。 「責難は成事に非ず」とはまさに永田町に向かって問いたいところ。
2013/09/07
みも
【華胥】とは「中国の黄帝が夢の中で見たという、無為自然で治まる理想の国」そんな国を民衆は渇望し、王は万策を尽くす。だが立志の高い王であればあるほど、思うに任せない国づくりへの苦悩は深い。表題に沿った『華胥』のみ124頁で、他の4篇は50~68頁の中編。現代にも通ずる政治腐敗や国際情勢が暗に示され、どの作品もシリーズの成熟を実感させる。いずれにしても『十二国』シリーズは陽子の物語が主旋律であり、他の国々の出来事はコーラス部分のような引き立て役。読むほどに陽子は読者の心に住み着き、他国の物語にも干渉してくる。
2019/07/18
ゆみねこ
十二国の関係がよくわかる短編集。陽子と楽俊の友情を描いた「書簡」がお気に入り。「華胥」は王の能力と理想を描いた作、読み応えあり。シリーズの続編を首を長くして待ちたいところ。
2012/08/01
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