運とカンを磨く (講談社+アルファ文庫 A 14-1)
運とカンを磨く (講談社+アルファ文庫 A 14-1) / 感想・レビュー
Tonex
将棋棋士・米長邦雄と英文学者・柳瀬尚紀の対談本。『フィネガンズ・ウェイク』の翻訳に「よねながくにお」を織り込んだ話が書かれている。(260頁~)▼ジェイムズ・ジョイスは『フィネガンズ・ウェイク』の中に実在、架空、有名、無名の人物名をおびただしく溶かしこんでいる。柳瀬尚紀も翻訳にあたり、直接間接にお世話になったり、敬意を抱いている人たちの名前を織り込むことにした。例えば、「from morning rice till nightmale,」という原文を「米晁燦から夜子長く匂いたゆたう夕餉まで、」と訳した。→
2016/02/15
マサトク
ずいぶん長らく積んでいたものだが、自炊して。米長名人と柳瀬尚紀との対談。軸は将棋で、「フィネガンズ・ウェイク」や翻訳についてはあまり語られない。しかし、ぽつぽつと見える、将棋と芸術の共通点が面白い。(この頃のコンピュータ将棋を思えば、現代は進化したなあとか、そんな感想も) 将棋の好きな人向きかなあ。
2016/07/13
コホーー
道があればルールでがんじがらめにする必要がない、ムダの効用、仕事をするために遊ぶなど興味深い話が満載です。話は変わりますが、米長永世棋聖の死はあまりに早すぎます。将棋界のみならず国家としても損失ですね。
2014/01/05
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