マンガ歌舞伎入門 (講談社+アルファ文庫 D 34-1)
マンガ歌舞伎入門 (講談社+アルファ文庫 D 34-1) / 感想・レビュー
akogoma@灯れ松明の火@SR推進委員会
氷艶きっかけではまった歌舞伎勉強中。東京にいれば歌舞伎座に足を運べるが、関西住まいではそうもいかず。機会を伺いつついろいろ読み物で蓄積中。本書はそんな初心者向けに劇画で物語を紹介してくれ、合間に劇場のうんちくも語られ読み物としても面白かった。最後の「十八番」だけが端折り気味だったのが残念。
2017/07/25
左近
歌舞伎の入門本はよくあるけど、ストーリーを詳しく記したものはあまりない…ということで、代表的な演目の筋を劇画調で紹介し、周辺情報をコラム仕立てで教えてくれる。このコラムがなかなか興味深く、「歌舞伎十八番の制定は、古典化を意識せざるを得ないほど、衰退の兆しが背景にある」「舞踊劇が歌舞伎の大きな比重を占める」「リアリズムから離れたことで、近代の演劇界から批判された」などなど、勉強になる。それにしても、改めてストーリーや登場人物の関係図をよく見てみると、結構、ぶっ飛んだ設定や展開になってるんだなぁと思う。
2012/12/10
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