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ヨーロッパホラー&ファンタジー・ガイド: 魔女と妖精の旅 (講談社+アルファ文庫 E 33-1)

ヨーロッパホラー&ファンタジー・ガイド: 魔女と妖精の旅 (講談社+アルファ文庫 E 33-1)

ヨーロッパホラー&ファンタジー・ガイド: 魔女と妖精の旅 (講談社+アルファ文庫 E 33-1)

作家
荒俣宏
出版社
講談社
発売日
2002-09-01
ISBN
9784062566629
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ヨーロッパホラー&ファンタジー・ガイド: 魔女と妖精の旅 (講談社+アルファ文庫 E 33-1) / 感想・レビュー

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HANA

ヨーロッパのホラーとファンタジーのガイド。と言っても本の案内ではなく、実際に存在する場所の紀行文となっている。ただそれが怪奇好きにとっては垂涎の場所ばかり、マニアにとっては既知の場所が多いけど読んでいるとついつい引き込まれてしまう。澁澤で馴染みの「シュヴァルの理想宮」があると思えば、ゴーレム伝説が今も生きる霧深きプラハがあり、一方ではカタコンベの死体あり月の王のノイシュヴァンシュタイン城ありと伝説の残る地は大概網羅されているな。読んでいるとその地だけではなく欧州の歴史の闇の一端に触れれる一冊でした。

2024/07/31

ntahima

文学の薫りなき澁澤龍彦と言えばやはり失礼か。但し、本文中にも澁澤氏への言及や引用が多数あり、先蹤者への尊敬の念が窺われ好ましい。内容は中世ヨーロッパ裏面史。此手の話が好きならば澁澤氏の「滞欧日記」を初めとする欧州モノ、中世モノにも目を通すことを強く勧める。ところで荒俣宏と言えば「帝都物語」が有名だが「別世界通信」巻末のファンタジー単評がお勧め。今まで読んだ中で最高にリリカル、ノスタルジックそしてロマンチックな書評集。全作読みたくなること請け合いだが、短評自体が一種の作品なので、紹介作への過剰な期待は禁物。

2010/12/19

kei-zu

博学の著者による欧州名所ガイド。とはいえ、この著者であるから紹介されるのは、一筋縄ではいかないものばかり。目次には「地下牢」「青ひげ」「怪物ゴーレム」「レイライン」「蝋人形」と、ワクワクする単語が並ぶ。著者の楽しそうな語り口に、読者もページをめくる手が止まらない。

2024/02/11

YO)))

程よい蘊蓄―事ある毎にシブタツ先生の名前が出てくるのが微笑ましい―を交えた,ヨーロッパ怪奇名所ガイド.ゴーレムや吸血鬼といった定番中の定番から,シュヴァルの理想宮や自動人形(アウトマタ),パリの下水道といったちょっとした変化球まで.楽しい.

2014/04/09

ist

指輪物語やハリポタといったファンタジーやホラーのルーツを辿ると、ヨーロッパの土地や歴史から醸成されたオリジナルに行き着く。完璧すぎる故の恐ろしさを感じさせるスイスのからくり人形、土人形のゴーレムの成り立ち、シュヴァルの作り上げた理想宮、ストーンヘンジにも繋がる古代の交易路レイライン、狂王の作り上げたノイシュヴァンシュタイン城、リンダーホーフ宮などの幻想の砦、イタリア・タルクィニアの生きている死少女、パリの地下の巨大迷宮の悪夢、ドラキュラと現実世界での符号の一致、コメに続く

2015/09/22

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