脳とコンピュータはどう違うか―究極のコンピュータは意識をもつか (ブルーバックス)
脳とコンピュータはどう違うか―究極のコンピュータは意識をもつか (ブルーバックス) / 感想・レビュー
獺祭魚の食客@鯨鯢
コンピュータが不得手にもかかわらず、職場の情報機器担当に。今日は新しい複写機の入れ替え後の再設定をマニュアルを見ながら、IPアドレスや機器のIDを入れて…。ようやくうまくいった時はAIに弄ばれているような気分になりました。 これまでウイルスと言えばコンピュータウイルスでしたが、今は人間の命を蝕むコロナウイルスです。 便利で快適な環境に依存し過ぎると、破綻した時取り返しがつかなくなるのはどちらも同じ。 人間の時空を超える活動に待ったを掛けられたのはどういう意味を持つのか後の歴史家にしかわかりません。
nbhd
まだ黒髪の茂木さんの著者近影が拝める2003年の本。ディープラーニング前夜の脳科学、神経科学の状況を知ることができたりして、今でも実効性のある本だと思った。脳神経の働きには、心的役割(クオリア方面)と機能的役割(計算機としての臓器)がある。僕の薄っぺらな知識感覚からすると、最新の人工知能研究では、すでに脳の機能的役割は再現できている。他方、クオリアには感覚的クオリア(主観的に感じる質感)と志向的クオリアという種別がある。この感覚的クオリアも、最新の人工知能は再現できているような気もするのだが。
2024/02/25
kaizen@名古屋de朝活読書会
#感想歌 計算機一テラ脳より量多し複雑度でも超越可能 p.s. 脳:1000億ニューロン。数千のシナプス結合。3次元配列 。チューリングテスト。 人間とコンピュータを質問で見分けられるか。 サール 中国語の部屋。中国語での質問に、英語での操作で解を見つけて回答する。
2017/09/18
Pustota
クオリアのことについて書いたものをちゃんと読んできてないので、2種類のクオリアや、ニューロン活動の変動性とクオリアの安定性などは、わかりやすく面白かった。「脳とコンピュータはどう違うか」は手が届きそうだとしても、「コンピュータは意識をもつか」はそもそも脳で意識が生まれる理由が分かってないのでどうしようもない。この表現がタイトルについていること自体に疑問を感じる。
2021/07/20
nchiba
脳とコンピュータが大きく違うのは、脳が必ずしも外界からの入力を額面通りに解釈していないということだと思う。そこにはある種の「決めつけ」があって、人は脳内の情報処理のほとんどをその「決めつけ」で行っているのではないだろうか?感覚的クオリアと志向的クオリアが分かれていて、志向的クオリアによる処理の領域が大きいのが人間の脳の特徴だとすると、コンピュータの中にも自らイメージを作り出して処理するような機能が必要ということなのだろう。コンピュータが意識を持つかどうかはそのあたりに秘密がありそうだな。
2010/12/24
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