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コミュ障 動物性を失った人類 正しく理解し能力を引き出す (ブルーバックス 1923)

コミュ障 動物性を失った人類 正しく理解し能力を引き出す (ブルーバックス 1923)

コミュ障 動物性を失った人類 正しく理解し能力を引き出す (ブルーバックス 1923)

作家
正高信男
出版社
講談社
発売日
2015-06-19
ISBN
9784062579230
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コミュ障 動物性を失った人類 正しく理解し能力を引き出す (ブルーバックス 1923) / 感想・レビュー

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morinokazedayori

★★★★コミュ力が低いというとネガティブに捉えられがちだが、相手の言動にいちいち捉われず没頭できる人は知的能力が高く、天才と言われている人も多いそうだ。コミュ力の高低は良し悪しではなく、それぞれ長所短所を伴う特性に過ぎない。周りのコミュ力が低い人のこともよい面を正しく評価し、自分がコミュ力低いと思っている人も自分の良さを伸ばそうと著者は説く。納得。自分は自分でコミュ力を高める努力はしつつ、どんな相手にも偏見を持たずに接せるよう努めたい。

2016/05/07

活字スキー

いわゆる“コミュ障”は、医学や心理学的に正確な定義づけがなされている訳ではない。本書では、それを脳の皮質……つまり高等な社会的認知の問題ではなく、動物的(本能的)な報酬系の問題だという。また、物事の全体的なイメージより、部分的なディテールに意識が集中する傾向にある事にも言及し、名のある研究者や芸術家にもその傾向は多く見られるが、それはその性質が古い常識や周囲の雑音をものともしない強みとして作用したからではないか、という説には説得力があると思った。また、コミュ障とサイコパスは全く違うとも。

2015/11/22

Tadashi_N

コミュ障は、木を見て森を見ない。生命の危険に陥るかもしれない。

2022/10/10

テツ

引っ込み思案でオドオドしているタイプのコミュ障な方ではなく、他者とのやりとりが上手くできず円滑な関係を築けないようなコミュ障の方について。何となく危ない雰囲気を察して回避するという古式ゆかしい動物的な脳の働きではなく、目立つことで快感を得たい「進んだ」脳の働きによるものなのではないかという主張。何にせよ社会の中で生きていくためには、最低限身近な仲間と力を合わせた方が生きやすく「トク」であることは確かなので、どちらのタイプのコミュ障の方もしっかりと自分で考えて、自分が「トク」をする選択をして欲しい。

2022/11/27

takka@ゲーム×読書

再読本。ここでの「コミュ障」とは多数の人が想像するコミュ障より狭義で、コミュニケーションする際に問題が起こるレベルの人たちのことを指す。サブタイトルにあるとおり、コミュ障は動物性を失った人類であるため、より人間的になった人間ではないかと著者は考察する。動物的・人間的による違いは何かというと、コミュ障の人の方が、感情を認識する脳の回路のうち動物的な怒り顔=危険を認識する時間が普通の人より遅いと実験で判明した。要するに、動物的な脳の回路の動きが遅いのである。そのため、怒りと笑顔の違いが理解できないのである。

2021/05/19

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