自我崩壊――心を病む 不条理を生きる (こころライブラリー)
自我崩壊――心を病む 不条理を生きる (こころライブラリー) / 感想・レビュー
カッパ
【445】【◯】精神疾患は自分とはまったく関わらないものではない。だからこそ芸術的な意味では惹きつけられる。確かにそうかもしれない。この本で話は事例を沢山紹介している。それとともに本や映画などのことも紹介している。例えばレインマンで自閉症が世に知られたなど。それがとても興味深く読めたと思う。
2017/06/29
マイケル
統合失調症、小児期精神疾患、境界性人格障害、強迫神経症、ヒステリー、覚せい剤神経症、うつ病などの症状を患者の事例を使って分かりやすく描写。何度も自殺未遂を繰り返して著者の病院に入院した患者たち。最近も若い俳優の自殺が相次いだが、毎年3万人も自殺者の出る自殺国家日本。自殺防止の取り組みがなく冷淡と指摘。覚せい剤の恐ろしさ。(表紙も怖いが) 世の中本当に色々な人がいて驚く。精神病関連の小説紹介も充実。
2020/09/16
無茶坊
内科、外科の病気と違い精神病は、ON・ООFではなく、いつでも誰にでもその芽があって、なにかの拍子に、社会生活が出来なくなるほどに、その芽が大きくなった時に、病気とされる。自分自身を降り返っても、いくつも思い当たる芽は、内在する。
2015/04/23
めん
8つの精神疾患を、著者が診察した事例を中心に解説した本。重いテーマだが、読みやすかった。対応に苦慮してきた「境界型人格障害」の章が、興味深かった。その章の中で、岩波医師は、因果律を示したフロイトの功績を認めつつ、フロイトの理論を無批判に信奉し「力動心理学」を実践している精神科医らを悲惨と表現している。精神科に限らず、医療従事者の感性や信奉にのみではない、エビデンスに基づいた医療を提供してほしいものだ。紹介されていた京極さんやフーコーの本も読んでみたいと思った。図書館で借りた。
2012/01/21
ラミー
4・8章
2016/02/02
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