天上の虹(5) (講談社漫画文庫 さ 5-14)
天上の虹(5) (講談社漫画文庫 さ 5-14) / 感想・レビュー
そら
天武天皇の命令で、日本書紀の前に歴史書を作成してたのか。あと、草壁皇子以外の皇子たちの名前を知らなかったので、そういう事が知れるのはいい勉強になって、読んで良かったと思うのだけど、、。肝心の物語部分、登場人物たちの、好きな人へ対するひたむきな愛が、うっとうしい、、、💦。私には合わないわ(^_^;)。とくに女性。何も行動しないのに頭の中だけで勝手にモヤモヤして、生きるの死ぬのって、悲劇のヒロインになりたがってる、その思考が幼すぎる。読むのが辛くなってきた💦。と言いつつ歴史好きだから読んじゃうんだよね~。
2021/03/08
かやは
「律令制が完璧に機能するように整えれば、政治は政府の手に任せて、天皇は全てを超えた存在として国民の支えとなるのです。つまり未来の天皇は「能力」ではなく「人の和の象徴」としての雰囲気が大切なのです。」先見ある讃良の言葉だが、時代はまだ、そこに追いついてはいない。上昇志向のある男らしい大津皇子、讃良の実子で優しい性格の草壁皇子、周りをよく見てみてまとめられる高市皇子。私は草壁と高市が好きだなあ。それぞれのキャラが色んな考えを持って物語が進んでいくのがとても面白い。
2016/04/14
椿
どんどん悪い方に考えを煽る川島皇子が鬱陶しい。大津皇子も、後ろ楯も無いのに自由奔放だとは思うけどね。草壁皇子は優しくて、人の意見に左右され過ぎて頼りないよ。偉大な大海人が、とうとう病に。弱気になって、大津に思わせ振りなことを言ったりして。この人は、ホントに好き勝手に生きてるなぁ。
2016/03/14
荒野の狼
本作のファンには、「女帝の手記」と「長屋王残照記」はすすめたい。三部作のすべての登場する元正天皇(氷高)は三部作でそれぞれに顔が異なっており、加齢はほとんどない。県犬養 三千代(あがた(の)いぬかい の みちよ、橘三千代)は壮年から晩年まで、三部作が経るうちに年相応にかわっている。一方、その息子である葛城王は本作での生き生きとした魅力は、「女帝の手記」で橘諸兄として登場する活気のない老人と同一人物とは思えない。
2021/07/04
あきぽん
本巻では、草壁皇子と大津の皇子の皇位継承権争いが描かれています。草壁はダメで大津は優秀、ではなく、草壁の長所(象徴天皇には向いている)および大津の短所(思慮に欠ける)も描いているところがいいです。複雑な糸が絡み合っているところも面白いです。私個人としては、バランスのよい忍壁皇子が好みかな。孫世代も誕生し、終盤で史(不比等)が活躍し出しましたね。
2015/10/04
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