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にじいろのさかな (世界の絵本)

にじいろのさかな (世界の絵本)

にじいろのさかな (世界の絵本)

作家
マーカス・フィスター
谷川俊太郎
出版社
講談社
発売日
1995-10-20
ISBN
9784062619516
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にじいろのさかな (世界の絵本) / 感想・レビュー

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やすらぎ

誰しも自分を磨くために孤独を受け入れるときはあるけれど、大きな海の中でただ浮いているように泳ぐだけでは悲しみは募るばかり。なぜ自分だけが特別ではいけないの。どんなに着飾っていたって孤立をすれば輝きは届かない。私だけが幸せになろうとしても、その先には何もない。この絵本は煌めく鱗を渡しながら仲間を取り戻していくけれど、何かを渡さなくても思いやりがあればみんな集まってくるだろう。塞ぎたい時もある。離れたい時もある。でも誰かと一緒にいて他愛のない話をできることの尊さを感じていたい。微笑みはとけあって伝わっていく。

2023/02/18

人間社会の比喩でもあるし、共産主義にも通じちゃったりするわけだけど、絵はとてもきれいで、キラキラ輝くうろこが新鮮だった。大人になった今は100%の共感はできないものの、小さな子どものうちには「1人で独占せずに分け与えてこそ幸福になれる」といったこういう教えも大切なのだろうね。でも分け与えるならオスカー・ワイルドの『幸福な王子』のほうが好きだな。あの作品と決定的に違うのは、相手が「くれくれ」と寄ってきて、キラキラのうろこと交換条件で友達になって遊ぶところ。無償の愛が存在しないところ。そこがどうも疑問。

2014/09/11

あん

絵がとてもきれいです。中でも本当にキラキラ輝く鱗に目を奪われました。 きれいな鱗を独り占めしてた時よりも、仲間と分けあったことで幸せになったにじうお。 1人で独占せずに分け与えてこそ、みんなで幸福になれるということを、優しく教えてくれる絵本でした。

2014/08/12

greenish 🌿

【Casa BRUTUS 読み継ぐべき絵本の名作100】№0010  虹色に輝くうろこを持った世界でいちばん美しいさかな《にじうおくん》。でも《にじうおくん》はひとりぼっち。ある日彼は、賢いたこに相談に行って・・・  ---にじんだ水彩で表現された青い海と、キラキラ輝くさかなのうろこ。思わずうろこを触ってしまいますね。 見た目や持ち物で人の価値は図れないことや、幸せを分かち合えばもっと大きくなることを教えてくれるのですが・・・。 物語を深く読み解くよりも、純粋に絵の美しさを愉しむ本かもしれません。

2013/12/11

パフちゃん@かのん変更

きれいな絵本です。わぁ、難しいところですね。にじうおが生まれつき持っていたきらきら光る美しいうろこ。それをほしがるほかの魚たちに1枚ずつ分けてやって、みんな仲良く幸せになりましたってことなんだけれど。いいものを独り占めは良くなって話なのかな。でも少し納得できないような・・・。まあ、にじうおさんにお友達がたくさんできて幸せになったからいいとするか。

2016/07/26

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