髑髏検校 (文庫コレクション大衆文学館 よ 3-1)
髑髏検校 (文庫コレクション大衆文学館 よ 3-1) / 感想・レビュー
geshi
『髑髏検校』髑髏検校側の悪行で外連味たっぷりに風呂敷広げておいて、一度も直接対決せずに終わりではあまりに味気ない。と思ったが、時節柄の打ち切りで仕方なく締めたのか。『神変稲妻車』一読巻を置く能わずのジェットコースター・ストーリー。登場人物達が偶然や運命の皮肉によって次から次へと立ち位置が入れ替わるので、下手をすると誰が今どういう状況なのか分からなくなるほど。これだけ因果を含めているのだからラストは敵をスッキリ倒して欲しかったが、読んでいる間はそういう難点が気にならないほど面白かった。
2016/01/30
感想・レビューをもっと見る