石川五右衛門 上 (文庫コレクション大衆文学館 た 1-1)
石川五右衛門 上 (文庫コレクション大衆文学館 た 1-1) / 感想・レビュー
Peter-John
昭和26年の直木賞受賞作。 これが直木賞かと疑うような、自由奔放な文体で書かれた部分と歴史小説のような文体が入り混じった、奇妙な作品でした。 ひとりひとりの人物描写に重複が多いのは「新大阪」という雑誌に連載されていたためか。 石川五右衛門という人物は、泥棒ということと、南禅寺の「絶景かな」と、釜茹でになったことくらいしか知らなかったが、周囲に彼を慕う仲間がいて、なるほどと思わせた。 結構、極悪非道でもある。
2023/04/06
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