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なんでも屋大蔵でございます (講談社文庫 お 35-17)

なんでも屋大蔵でございます (講談社文庫 お 35-17)

なんでも屋大蔵でございます (講談社文庫 お 35-17)

作家
岡嶋 二人
出版社
講談社
発売日
1995-07-01
ISBN
9784062630078
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なんでも屋大蔵でございます (講談社文庫 お 35-17) / 感想・レビュー

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mr.lupin

やっとの事で先月から読み始めていた本を読み終える事ができました。なんでも屋の大蔵さんが、鋭い勘と名推理で謎を解き明かす5編の短編小説。語り口が『あたし』で、まるで落語を聞いてるような軽妙な話方が、斬新で面白かったです。続編があったら良かったのに、無いようなのでとても残念です。☆☆☆☆★

2016/11/06

セウテス

岡嶋氏の作品は、兎に角読み始めるとすうっと自分が登場人物の一人になってしまい、ライブ感覚になってしまいます。理解しやすいですし、自分の経験の様に鮮烈、きっと相性の良い作家さんでしょう。しかしこの作品は驚きましす、なんて人物を作り出すのでしょうか。とんでもなく印象的なのに、いったい幾つなのか解りません。まるで私が本を読んでいるのを、本の中から察して語りかけている様な、不思議な感覚です。岡嶋氏の作品は難しい問題を背景におこる事件でも、嫌になりません。作品全体に、そうは言っても人が大好きです、と聴こえる様です。

2016/03/18

えみ

他人の秘密に触れて本性を垣間見るのは、警察も探偵も同じ。そしてそこに今回「なんでも屋」という便利屋稼業も仲間入りさせることが決定された。ただ一点違うのは、最初から犯罪などを疑い捜査対象になった人でも、依頼者から依頼された調査対象でもない、依頼者その人、本人の秘密と本性が“思いもしない形”で見られる職業。なんでも屋を営む大蔵が直面した珍事件の数々は十人十色、まさに心の内側を見せられた気がする。悪用されやすく、事件に巻き込まれやすい職業であるが、鋭い推理力で依頼以上の成果をあげてくる大蔵。笑いと人情で心晴れ。

2024/07/26

佐島楓

探偵役は「なんでも屋」の大蔵さん(そのまんまですね)。彼の語り口が噺家さんみたいで、実によかった。陰惨な事件でもなんとなくやわらかくあたたかいものにすりかえてしまう。これもトリックのうちなんだろうな。

2015/11/11

すたこ

★★★スリルは無いものの、なんでも屋の大蔵の語りで進む謎解き短編集。丁寧な語り口調が面白くて、さらっと完読!さすがの岡嶋二人。構成はお見事。ただ、ハラハラドキドキ感はないので、ちょっと物足りなかった。

2014/08/16

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